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人生、ここにあり!原題「Si Può Fare(やればできるさ)」
2022.8.13
人生、ここにあり!
原題「Si Può Fare(やればできるさ)」
Amazon primeにて
イタリア映画
イタリアで法律によって精神病院が閉鎖された実話をもとに作られたコメディ。
人間誰しも何かの役に立ちたいという気持ちが根底にあるのだろうか。
やる気を殺がれる要因が幾度と重なり、心を鎖してしまうのかもしれない。
精神障害はなかなか受け入れられず、頭がおかしいだの、怖いだのそういうイメージが一般的なんだろう。
だけど、普通な顔してさらっと人を騙したり陥れたりする人の方がよっぽど怖いと思う。
ネッロのように熱く人を差別せず寄り添ってくれる人っているんだろうか。
ルカがベッドから起き上がれず、まわりから働け!と言われた時に、ネッロが一緒に横になり寄り添って話を聴いているシーンがすごく印象的だった。
辛いときにあぁやって寄り添ってくれたらどれだけしあわせかと思った。
そして、仲間がいることがどれだけ強くなれるのかとうらやましくなった。
精神病院で、ただただ、一緒に時を過ごしているだけの人から、仲間になっていく変化。さらに新しい仲間を受け入れていくこの連鎖がイタリアでは今も続いてているんだろうか。
健常者と障害者
何をもって分けるのか。
要領よく仕事をさぼる健常者。
一生懸命働く障害者。
障害のレベルによって仕事ができるできないはもちろんあることはわかっている。
どこかで誰かが基準を決めなきゃいけないのもわかっている。
だけど、障害者が働くということをすごく軽視されているような気がしてならない。
障害者だから同じことを繰り返す軽作業しかできない?
映画の中でも切手貼りの仕事が出ていたが、どこかで諦めざるを得ない環境があったからではないんだろうか。
自分を諦めたくないけど諦めたくなる出来事があったから仕方なく惰性で生きる選択をしただけで。
そんな人もいるんじゃないかと思う。わたしを含めて。
障害者だってちゃんと働ける!なんなら健常者よりちゃんと真面目に働いてますよ!!
って声を大にして言いたくなる時がある。なのになんでこんなに低賃金なんだと…
比べること自体がナンセンスなんだろうか。
文句を言いたいなら、現状打破してネッロのように起業しなきゃいけないんだろう。
でも、何かを創り上げるにはわたしひとりでは足りなさすぎる。
つべこべ言わずに、毎月いただけるお給料をありがたく使わせてもらう。
そして、スキルアップをさせてもらう。二度目の人生はまだ始まったばかり。
金額がどうのこうの言える立場ではない。
おとなしく会社に貢献する次元にいることを忘れずまた働こう。いまは…