工房Zuku始動🎭
波瀾万丈の準備期間を経て、何とか今年初めてのギャラリー開催に漕ぎつけた。
初日の開店前に嬉しいことがあった。入り口でボディに着付けをしていると、後ろから…
「ご無沙汰してましたぁ」
半年振りの女将(家主さん)の声❗️昨年暮れから体調不良で、カフェもギャラリーも若いスタッフに任せ、姿を見せることは一切なかった。
声に張りがある。お電話で何度か話した時と全く違う。これはとてもいい兆し。
お会いできたことで、パッと気持ちがほぐれた。そう、この場所は磁場のようにひとを引き寄せる女将の存在があってこそなのだ。
これまで数十年、1日も休まず、気を張って人々をもてなしてこられた方が、体調不良がきっかけで、ストンと気力も抜けてしまった。ご本人にも周囲にも大変な試練だったと思う。
そんな姿をごく限られたお身内や友人を除いては見せたくない、と半年間ほとんどご自宅を出なかった。
らしいな、と思う。だからこそ、こうして顔を見せてくれたことは、復調を確信させる。
誰もが歳を取る。体力も気力も永遠に続くわけではない。そんな時期が来たら、ギアをひとつふたつ落として生きればいい。
開店前の1時間、この半年間のご自分の状況を、亡くなった人たちが次々に現れたという"妄想"も含めて、能弁に語られた女将の記憶力が相変わらずすごい!壊れかけた自分をあそこまで客観視出来るのは流石である。
言葉の端々に、回復の兆しが感じられたのは、本当に嬉しいことだった。早く戻ってこーい🙌
10時をしばらく過ぎてポツポツご来店。
何年も前にご購入いただいて、忘れた頃、着用してこられたのを見るのは嬉しい。
山好きのY氏。こんなものがあったら、ここがこうなっていたら、といつもアイデアをいただく。ご近所にお住まいで、展示会の度に複数回覗いて下さる、仲良しご夫婦の常連さん。
服は人に着られて初めて完成すると思う。気に入っていただけて、その方を素敵に活かすものを作れたら嬉しい。
バッグや洋服を作っていて、ふと、これはあの方にお似合いなんじゃないか、お好みなんじゃないか、と思う時がある。
その方が、実際に手に取って下さった時は、ヤッタァ👍🏼と、心の中でガッツポーズをする。
そんなことが、今回も何度かあった。
2日目の朝。戸口に女将と満面の笑顔の男性が立った。はて?どこかで会ったことのあるような…。
!!!マスク姿でしかお会いしたことのない整体師さんだった。こんなイケメンさんだったとは😇休診日の今日、女将の家に出張施術に来られたとのこと。女将とは40年来のお付き合い。
つい数日前の施術のおかげで、搬入日には痛みもすっかり取れたことを報告。元気になってギャラリーに立つ姿と、展示品も見ていただけて嬉しかった。
🎭
会期中、リュックや楽器の袋など、いくつか注文をいただいて、俄然やる気が出てきた😇
外に出て、人に会って刺激を受けるのは自分がしゃんと生きるために必要なことだ。体力、気力の衰えを嘆いても仕方がない。今の自分に合ったペースで仕事を続けていこう、と改めて思えた5日間だった。
[今週の気付き]
お洒落な人は、スニーカーを履いている。