飼育日記「めだかのきもち」㊼ベランダに秋 💪マッチョ・ドラゴン
10月のメダカ鉢。
朝の水温が20度を下回った朝から、若魚の抱卵がピタリと止まった。季節の移り変わりに、生き物の体が正直に反応する。
5月生まれの♀の内の2匹が、底砂に置いたひとつかみのウィローモスに、代わる代わる潜って産み付ける卵を先月中旬まで採取。次々飛び出す針子で、室内のガラス鉢が大分賑やかになった。
若いメダカの卵と針子は、心許ないほど小さい。ガラス鉢の横からだと、完全に透き通って、目を凝らさないと見えない。それでも、思いの外敏捷で、スプーンで掬おうとすると、弾けるようにピュンと飛び去る。
か弱く無防備に見えるけど、針子は身を守る術を既に持って生まれてくる。
身体つきから♀と思われるのは数匹いるが、抱卵を始めたのはまだ2匹。あとは冬眠明けかな。
メダカの命のサイクルを少し掴めた今、増え過ぎの心配はしていない。
卵から孵化、針子から1cmを超える稚魚になるまでの1ヶ月に、力尽きてしまうメダカは結構多い。親メダカの捕食をすり抜けて、稚魚になった姿をひょいと見せる強者もいることを思えば、持って生まれた生命力にかなりの差があるのかと思う。
この時期を切り抜けたら、成魚まで育つ可能性はぐんと高くなる。
サイズ別にしていた春生まれのメダカを、全て大きなトロ舟に一緒にした。スペースにゆとりができると、キレのある泳ぎになる。稚魚や若魚が入り乱れて泳ぐ姿は、心楽しい眺めだ。秋の陽の下でのびのび泳いで、厳しい冬に耐える体を作ってもらおう。
夏の間繁茂した水草の整理と水替えのために、親メダカたちを、しばらく仮住まいに移す。逃げ足早く、なかなか捕まらないので、雨除けのアクリル板を水中に立てて隅に追い詰め、網で掬った。余程ショックだったか、警戒は翌朝も解かず、いつもはわらわらと飛び出してくるのに、餌を撒いても水草に隠れて姿を見せない😌
これだけの防衛本能とすばしこさがあれば、万が一、🦅などの天敵が現れても大丈夫だろう。頼もしい。
夕刻、ベランダの網戸越しに、リーリーリーと良く通る鳴き声がする。懐中電灯で声の主を探すと、グルフ・アン・アーヘンの薔薇の鉢でピタリと鳴き止んだ。茂った葉で、姿は見えない。
YouTubeの"虫の鳴き声図鑑"(スマホって万能!)で確かめると、アオマツムシらしい。茶色のマツムシに対して緑色。図鑑よりはるかにシャープで力強い鳴き声。翌朝、葉っぱの擬態をして籠の溝にじっとしているのを見つけた。どうやってここまで上がって来たんだろう❓
初夏からずっと返り咲いてくれた、白と紫の桔梗の最後の花を刈り取って遺影に供える。8年ほど前、母と行った町田ダリヤ 園の片隅にひょろりと売れ残っていた、150円のビニールポットが、百本を超える株に育って、今年も数百の蕾を付けた。秋の内に鉢替えをしておこう。
これから初冬までは、秋薔薇の蕾がゆっくりほどけて、長く楽しませてくれる。
玄関脇植え込みの金木犀が咲いたようだ。ふわりと香りが上がってきた。金木犀はいつも香りが先に来る。栗ご飯と芋煮の夕餉に虫の声。
6階ベランダにも秋。 10. 1
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毎日の殺伐としたニュースの合間に、こんな脱力感のある映像が入ってくると、ホッとする。プロレスにはまったく馴染みがなかったけれど…楽しい遭遇をした。
1980年代、"Boys in the Street"の大ヒットで、一発屋(one-hit wonder)とも呼ばれたらしいレゲエ歌手Eddy Grantと、カバー曲"マッチョ・ドラゴン"で新日本プロレスの危機を打開しようとするも、微妙な波紋を呼んだレスラー、藤波辰爾。
NHKの番組で藤波69才の歌を聴いた後、80年代当時の歌と映像を改めて視聴。歌詞の勇ましさ、精悍な空手のポーズと、歌唱とのギャップ…😌ドレッドヘアの若きEddy Grant が歌うノリの良い曲を、藤波の入場テーマ曲にという発想自体は、悪くなかった。
「聴くのはいたたまれなくて」と戸惑う、奥様のコメントは微笑ましく、「この歌は我々レスラーの誇り…聴くまでは」と、いかつい顔ですましておちょくる、蝶野正洋の言葉も優しい。
受け狙いでなく、団体の存続の為に、生真面目に体を張った直球だったからこそ、時を経ても尚、周囲を和ませるのだろう。
仕上がりはまあまあだったのでは、と本人は思っているふしがあるのが、いっそう好感が持てる。
ハラハラする歌唱を、軽快なイントロとサビのコーラスが、かっこよく盛り上げる。
Boys in the street
Giving it to me♬ -original-
… … …
マッチョ・ドラゴン
立ち上がれ🎶 - 藤波version -
「頭から離れないんだよ」…蝶野に共感😌