病名というラベルをつけられて
どんな病気でも病名の告知は難しい問題である。
正常な人間ってなんだ? どこからが病気なんだ? 正常と異常のはっきりとした線引きはできない。しかし、本人の生活をより良くするためにあえて病気というラベルをつけて治療をしている、と私はとらえている。
私の推し本『世界は分けてもわからない』(福岡伸一、講談社)を読むと、そういうことを考えさせられる。
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自分や周りが困ってなければ病名の告知はしなくていいのでは、と個人的には思う。例えば「うつ病」という病名を言われてショックを受ける方は少なくない。自分の個性が1個増えただけ。そんなふうに少しずつ受け入れられるといいけれど。
完璧な人間、普通の人間っていない。みんな違ってみんないい、というか……。
みんな変態でみんな面白い。
人間ってみんな変。だから賢いし、悩むし、面白い。
だから、みんな生きてるだけで素晴らしいし、尊い。
▼ 病気のカミングアウトについての考察
https://note.com/biological/n/n65d9596ae122