カジュアルに楽しむボルドーワイン、気軽な贈り物にもぴったりなムートン・カデ
「ボルドー」と聞くと格付けワインを思い浮かべがちですが、日常的に楽しめる手頃なボルドーワインもあります。カジュアルなシーンや気軽な贈り物にぴったりのワイン、それが物語を持ちながらも親しみやすい「ムートン・カデ」です。ムートン・カデは、シャトー・ムートンの所有者であったフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が、より多くの人にワインを楽しんでもらうために生み出したブランドです。
不作の苦境から誕生したワイン
1930年代初頭、3年連続で不作が続きシャトー・ムートンの名でリリースできるワインが作れない事態となりました。フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵は、このワインがシャトー・ムートン・ロートシルトの名にふさわしくないと感じ、「ムートン・カデ」という別ブランドとして世に送り出すことを決意しました。ブランド名には彼が一族の末っ子(フランス語で「カデ」)であること、そしてムートンの系統を受け継ぐワインであることが込められています。
ボルドーワイン入門として最適
当初はポイヤックの産地から始まったムートン・カデですが、需要の拡大に伴い隣接するサンテステフやオー・メドックからもブドウが供給されるようになりました。現在では1,500ヘクタールを超える広大なブドウ畑と、約250の契約農家、7人のワインメーカーが関わっています。
ボルドー全域から選りすぐりのブドウを使用しているため、ムートン・カデはボルドーワインの入門編として、手頃な価格でボルドーの魅力を体験できる最適なワインと言えるでしょう。
気軽に楽しむムートン・カデ
ムートン・カデには、予算や好みに応じたさまざまなシリーズがあります。末っ子を意味する「カデ」の名にちなみ、気軽に選んで楽しんでみるのも面白いかもしれません。カジュアルに飲みやすく、それでいて歴史と伝統を感じさせるムートン・カデは、どんなシーンにもマッチする一本です。