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アラフォーにして初めて金縛りに遭った話

私は現在無職で求職活動をしながらも基本的には家に引きこもっているのだが、体調によっては昼食後に昼寝をしてしまうことがある。

今日も朝兼昼食を摂った後に私の部屋で横になり、ウトウトと眠ってしまった。
夜に寝られなくなると困るので大抵2時間ちょっと(それでも寝過ぎ)で起きるようにしているのだが、
今回は一度目が覚めたものの、力を振り絞ってもどうしても目が開けられなかった。
筋肉がこんなに固いものだとは…。こんなことはうまれて初めてである。
すると間もなく、私の部屋隣にあるリビングから泥棒が何かをガサゴソと探っているような音まで聞こえてきた。
私以外は誰もいないのに、人が家の中をウロついている気配を存分に感じるのである。
見知らぬ誰かがそばにいる雰囲気を感じながらも目が開けられないのは恐怖しかない。ヘタな夢よりもリアルでタチが悪い。

ちなみに我が家の玄関は施錠し、チェーンも掛けていてリビングの照明は常に点けっぱなし、窓は二重窓となっている。
泥棒からすれば、家人在宅の可能性が見え隠れするので
窃盗行為を行うには少々面倒くさい家に該当すると思われる。(不可能なわけではないが)

頭がパニックになり、それでも起き上がらなくては詳細を把握出来ないので横向きで寝ていた体をモゾモゾしようとするが上手くいかず、
あまりに筋肉が固いので動かそうとすることに疲れて私は再び眠りに落ちてしまった。
しばらくして意識が戻ると、これまで頑として開けられなかった目がスッと開くようになり、体も動かせるようになり、
同時にリビングから聞こえてきた泥棒のガサゴソ音も急に小さくなって消えていき、
家沿いの道路から聞こえてくる車の通過音が響く現実に私は帰ってきた。

体が動くようになればこちらのもの、後はスマホのグーグル先生に質問攻めであった。
金縛りはレム睡眠時における「睡眠麻痺」であることはもちろん知っているが、
金縛りで起こる症状の一つである幻聴がここまで臨場感溢れる聞こえ方だとは全然知らなかったのだ。
四捨五入すればとっくに40の自分が幸いにもこれまで金縛りにも遭わずにのほほんと過ごしてきたため、
今さらこのような体験をして恐れおののいた自分に慌てている。

ということで、金縛り初体験の備忘録としてこの記事を書いた次第である。