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“箒逆さにする”意味を京都人なら知ってる?京都人母に聞いてみたらレベルが違った。

京都人は長居するお客さんに「ぶぶ漬けでもどうですか?」と聞きき、しれーっと帰宅を促すというのは有名な話。これは都市伝説レベルの話で、実際に言った京都人や言われた人はいないと思う。

箒を逆さにするという文化

もう一つ京都には嫌なお客さんや早く帰ってほしいときにするおまじないがある。それは箒を逆さに立てるというものだ。”不浄なものを掃き清める” ”邪悪なものを祓う”という役割を箒に託したと言われている。

京都人母に聞いてみた

わたしはこのおまじないを知らなかったが京都人の母なら知っているかもと思い、母に聞いてみた。※京都人母についての記事はこちら

すると母は
「ああ〜小さい頃からやってたわ。逆さにして手拭いかけるんやで」
どこから突っ込めばいいか分からない答えが返ってきた。
とりあえずもう少し詳しく聞いてみることにした。

どうして幼い頃から知っているのか

物心つく前に母の祖母に教えてもらったので小さい頃から知っているということだった。母の祖母は生粋の京都人で常に着物を着ているような人だったらしい。

どういう状況でやるのか

母の実家は金物店を経営していて、来客が多かった。そこで嫌な客や話が長い客が来ると「ちょっとお茶でも入れてきます」などと言ってこそっと裏に行く。そこで箒を逆さにし、手拭いをその上にかける。手拭いをかけるまでがワンセットらしい。
箒を逆さにしていることはお客さんに見られてはいけない。これはあくまでもおまじないなのである。(敢えて見せて、客に気づかせるという人もいるらしいが)

どうして手拭いをかけるかは謎

なぜ手拭いをかけるのかは母も知らないらしい。(誰かご存知の方教えてください。)

ぶぶ漬け文化と箒逆さ文化から見えてくること

ぶぶ漬け文化とこの箒逆さ文化から見えてくるのはとにかく京都の人は厚かましい人が嫌いなのだということだろう。そして「ちょっとそれ以上は」というラインを超えそうな人には、それとなく伝える術を知っている。
歴史がある街なので人間関係が重要となってくる。周りとの人付き合いが良好でないと京都で暮らすのは難しい。だからこそ、相手に直接伝えないという文化が発達したのだろう。

ちなみにこれが効果があったかというと母曰く効果があったという。
皆様も帰ってほしいお客さんが来た場合は是非お試しあれ。


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