美心 ーbijinー #0.10〜派遣会社での二人の出会い〜
茉莉花:同じ派遣先で出会わなければ今の二人はなかったよね。派遣で働きだしたのはどうして?
みさこ:そうだね。子育てに行き詰まりを感じているうちに、完成したはずのパズルのピースがどっかいっちゃって、娘と離れる時間がほしい、社会的に自立したいという思いが相まって、無理やり社会復帰したんだよね。
茉莉花:みさちゃんと派遣先で話した時に印象的だったのは、あの職場は普通に生きている人が多かったけど、みさちゃんはいろんなことを知ってて、この人ちょっと違うなーって思ってた。もっとできると思うのになーって。あの時は自分はもっとできるっていう自信はなかったの?
みさこ:自信がなかったわけじゃなかったんだけど、私カメレオン的なところがあって、そこの色に染まろうとするんだよね。求められている色に染まろうとするところがあって。それは処世術だと思うんだけど。最後の最後まで自分を出さないって決めると、そのままいけちゃうのかな。職場には強そうなお姉さんたちがいっぱいいたから、静かに言われたことだけやっていればいいやって思っていた。目立って空気悪くなるのはイヤだし。私は裏方っていう役に徹するところはあったかな。ここは私の舞台じゃないって。
茉莉花:私はあの派遣先でやってみて、私には向いてないなって思った。裏方に徹しれない(笑)
みさこ:私は、そんな感じで始終カメレオンしているから、どこの職場でも最後やめるとなるとみんなビックリする。
茉莉花:そうそう!やめたいとも言っていなかったのに、急に、やめることにしたって(笑)
みさこ:結局、カメレオンしているうちに、自分の舞台に憧れ始めたんだよね。人って、ものたりないところを埋めるためにはどうしたらいいんだろうって考えだして、探しに出るのかな。
TEXT MISAKO
美心プロジェクトInstagram: http://instagram.com/bijinproject88
プロジェクトメンバー:藤城 茉莉花/山田 みさこ