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「私、絵が描けないから」の意味とは?

出張絵画教室やってますと、
お客様のお友達やご家族が見にきてくれる事があります。
見に来てくれた方は、その様子を見て
「絵描いてるの?すごいねー」
「頭にも良いんやねー」
といったことを言ってくださいます。
そして、それに続いて良く聞かれるのは
「私はあかんわ。絵は描けないから」
という言葉です。

私は長らくこの言葉に疑問を持っていました。
絵を描けないとはどういうこと??と。
そこで、今回その言葉の真意について考えてみたいと思います。

「絵が描けない」の本当の意味とは?

まず真っ先に浮かぶのは

①機能的に描けない
これは、手が震える、物を持つと手が痛む
目が見えにくい、など機能的に描く事が辛い
という状態です。
これに対しては、目が疲れない時間設定にしたり、
手のマッサージしたり、画材に工夫することで
解決する事があります。

②プライドが邪魔して描けない
「①」と同じくらい想像に難くないのが
自尊心の抵抗によって絵が描けないというものです。
絵を特別なものとして認識していたり、
下手な絵を描く事で馬鹿にされるのでは?という
不安があり、描けないと言っている状態です。
字を上手く書きたいが、納得のいく字が書けないので、
字を書けないと言ってるのと同義です。
これに対しては、
プライドを捨てろとは言えませんので、
絵を描く事の他の面を知ってもらいたい
というのが私の気持ちです。
例えば、絵を描くのは脳トレになります。
見たもの(脳に写された映像)やイメージしたものを
目の前の画用紙にどう描くか考え、構想をたて、
それを手や指にこの線を描くようにと信号を送る
という練習です。
イメージしたものを実際描いてみても
思ったものが描けない事が多々あると思います。
それは一体、どの過程で上手くいっていないのか?
と考えます。
イメージの段階か、手の運動の問題か…と。
イメージの段階であれば、◯◯の練習をしてー…
と話が続きます。
もちろんこれをするにはプライドの抵抗以上に
絵が好きだったり、
なんとか表出したい気持ちが根本にないと
実現は難しいですが…

③他に優先すべき事がある/得意分野が違う
予定や、都合もそうですし、
音楽の方をやりたい、ダンスの方が好き
という状態です。
ただ単にやりたくないというのも含まれます。
他にも好きな事があるのはとても良い事です。


私の場合は①が問題で描けないという時があります。
描きたい線が毎回描けず、イライラする時があります。
これは①の機能的な面の問題です。
単に絵を描く量が少ないのです。
ただ、私の場合強い気持ちがないと
描くという行動に至りませんので、
そこが問題です。
人が絵を描く理由を以前分類してみましたので、
良ければそちらも是非。
ではー!

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