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原監督の夜明け前
Thank you for coming !! My name is Taiki.
当記事に来てくれてありがとうございます。
1月4日。2024年が始まって4日目ですね。
私は中学から高校2年の冬まで陸上をしていたこともあり,1月2日・3日はTVerで箱根駅伝を見ていました。
駒澤大学1強と言われる中,青山学院大学が総合優勝を勝ち取ったこと,すごく嬉しく思いました。しかも,今年の箱根駅伝を走ったランナー10人の中で,青学は7人が箱根初出走。シード校10校の中では一番少ないそうです。
なかでも,3区の太田選手が駒大の佐藤圭汰選手を抜いて差をつけた瞬間が印象に残っています。区間賞を取ったときのインタビュー時に「(駒大を抜いて先頭を走っているときの景色は)美しかったです」と答えていて,言葉のチョイスが素敵だなと。笑
1月15日発売予定の月刊陸上が楽しみですね。
箱根駅伝を見ている中で気になったこと・思い出したことがあったので,今回はその共有です。
学連選抜について
今回の箱根駅伝は「関東学連選抜」が出場していないことに気づきました。その代わり,例年は21チームに対し,今年は記念大会ということもあり23チームが出場しています。
関東学連選抜とは
関東学生連合チーム(かんとうがくせいれんごうチーム)は、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の出場チームの一つである。2014年2月の関東学連代表委員総会において、「関東学連選抜チーム」から「関東学生連合チーム」へ名称が変更された。
どうして学連選抜が廃止したのか・それに対して学生や各大学が行ったことは何かあったのか調べてみると,いろいろ出てきました。
2022年ごろに学連選抜廃止の通達がなされ,学生の方々が署名運動を行なっていたようです。当記事では学連選抜の是非については置いておきます。
むしろ今回紹介したいのは,「原監督の夜明け前」についてです。
学連選抜の成績推移
![](https://assets.st-note.com/img/1704356718045-WcKNHomafs.png?width=1200)
青山学院大学は,2009年から本戦出場を果たし,2015年から4連覇しています。実はその前年に,原監督は学連選抜の監督を担い,学連選抜で最高順位の4位を獲得しています。
実はこの年の学連選抜には、もうひとつの名前があった。「JKH SMART」。ジャパンのJ、関東学連のK、箱根のH。そして学連選抜に参加した選手たちの大学名の頭文字を集めると、すべてこのアルファベット8文字に収まった。
このチーム名は12月に行なわれた第2回合宿の時、学連選抜の監督を務めていた青学大の原晋がメンバーに呼びかけ、学生が考え出したものだった。原監督はメンバーが決まるまで、顔さえも知らなかった選手たちをうまくまとめた。
箱根駅伝の予選会が例年10月中旬に行われ,学連選抜でチームが集まるとしたら11月ごろだと推測しています。
「ランナーは,来年の本戦出場に向けて走り,チームに還元していく」大義名分がある一方で,各大学ごとに1名のみしか選ばれない分,選手一人ひとりどこを目指すか違うでしょう。
そこで原監督は,顔合わせ時にMTGの場を設けて,選手の意見を引き出そうと問いかけたり話し合ったりしました。
顔見知りの関係から,同じ目標を目指す仲間のような関係性に変わることで,一体感が生まれたのではないかと推測しています。
昨今においては選手の意見を尊重する考えが浸透している一方,2010年前後は指導者→選手の一方通行が多かったと思います。
そう考えると,数ヶ月のチームで選手主体でマネジメントしたと考えると,今の青山学院を築く夜明け前だったのかなと。
今回当記事を書こうと思った背景
ここからは余談を記しています。
私自身,今回当記事を書こうと思った背景としては,原監督を尊敬していることが1つ大きいです。
尊敬している点を分解すると2つあります。
①マネジメント力
選手一人ひとり毎に毎月の目標管理を設定し,選手間でその目標が適切か・上手くいっているか選手同士で話し合います。
原監督が会社員時代に取り組んで上手くいっていたことを,大学スポーツに転用されたようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704360984888-f0hR7soRkN.jpg)
選手それぞれの目標に対する意識が希薄だと、選手は監督の指示に従うだけになります。グラウンドに行っても監督が指示を出すまでその日どんなトレーニングをするのかわからないようでは、競技能力のレベルアップを図れるわけがありません。
②発信力
毎年,箱根駅伝が近くなると「●●大作戦」と謳って,陸上や駅伝に興味がない人にも注目してもらったり,最近だと「箱根駅伝の全国化」を進めようと発信したりしている印象があります。
①と重複する部分もありますが,他の監督と違ってビジネスマン出身であるからこそ,PRの仕方や学生スポーツの財務関係まで考えた上でやっているんだと思います。
「運営側は目先の問題しか捉えられていない。優秀な人材は九州、関西、中国地方などに多いので、全国化すれば、地方大学だって早いうちに優勝争いに絡めると思う」ときっぱり。そして「関東地区の視聴率が今は30%を超えているが、関西地区も同じように30%を超えたら、全国で箱根駅伝を見る層が増えることになる。つまり、大いに盛り上がることにつながる」とメリットを強調した。
もう1つの背景は,『もしドラ』をきっかけに私自身がマネジメントに興味を持ったからです。
原監督が学連選抜の監督をされていた時期と,もしドラの発売時期(2009年12月)が近いことも印象に残っています。
その当時,私は中学生から高校生で全く本を読んでいませんでした。
しかし,著書は「野球」×「ドラッカーマネジメント」×「女子高生」×「物語」で全く読書をしていなかった私でさえも読みやすかった覚えがあります。
さらに余談ですが,著書の編集者はnote社長の加藤さんなんですよね。笑
ふと思い出したので書いてみました。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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![新井 大貴](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107519516/profile_3dc7b70a8717fa5b81238ee5113f3103.jpg?width=600&crop=1:1,smart)