(Z28) 「意思決定」が高速化する4大習慣【ジェフ・ベゾスが教える】意見に反対でも、支えることにすれば「時間の節約」になる-1 (2021.12.11) by ジェフ・ベゾス/関美和 より抜粋加筆しました。
⑴ 組織が大きくなるほどスピードが落ちる
①「はじまりの日」の熱量と活気を維持するには、
質の高い意思決定を素早く行わなければならない。
スタートアップにとっては簡単なことだが、
大企業にとってはこれが難しい。
②アマゾンの経営陣は「素早い意思決定」を鉄則にしている。
「ビジネスはスピード」が命。
それに意思決定が素早い職場は、楽しい。
⑵ 意思決定のコツを紹介
【コツⒶ】硬直的な意思決定のプロセスは厳禁
多くの決定は取り消せるし、もとに戻すことが可能。
こうした意思決定は簡単なプロセスでいい。
もし間違ったとしても、どうということはない。
【コツⒷ】70%の情報で決める
①たいていの意思決定は、ほしいと思う情報の70パーセント程度しか、
手に入らない時点で下さなければならない。
90パーセントの情報が手に入るまで待っていたら、だいたい遅い。
↓
どちらにしろ間違った判断については、
「早く気づいて正せる」ようにしておかなければならない。
②軌道修正が得意なら、
間違った判断をしても、浅い傷ですむかもしれない。
「判断が遅れた」場合は、確実に大きな代償を払うことになる。
【コツⒸ】「反対してもコミットする」を合言葉にする
①そうすれば、たくさんの時間を節約できる。
みんなが賛成してくれなくても、
自分の提案に自信があれば、こう言えばいい。
↓
「みんな、反対意見があるのはわかるけど、
ここは僕に賭けてくれませんか?
反対でもコミットしてもらえませんか?」
②上司もこの言葉を実行するべき。
筆者もしょっちゅう「反対してもコミット」している。
③このあいだ、アマゾン・スタジオのある、
オリジナルコンテンツの制作を許可した。
筆者は自分の見方をチームに以下のように意見した。
・中身が十分に面白いか疑問だし制作が複雑だ
・契約条件もあまりよくない
・ほかにもっといい機会があるのではないか
④チームは筆者の意見と正反対で、制作を望んでいた。
筆者はすぐに返信した。
「反対するがコミットするよ。
史上最高に人気のあるコンテンツになるといいね」
もし筆者を説得しなければならないとしたら、
意思決定がかなり遅れていたはず。
しかし反対でも支えることにすれば「時間の節約」になる。
⑤誤解しないでいただきたいのは、お互いの意見が違っていただけ。
筆者は正直に自分の意見を言い、彼らに「筆者の意見を考える機会を
与えた」上で、彼らのやり方を心から支えるとすぐに伝えた。
このチームが過去に11回のエミー賞、6度のゴールデングローブ賞、
3度のアカデミー賞に輝いていることを考えると、
筆者は話し合いに入れてもらっただけでもありがたいと思っている。