【真夏をまえに】
七月から
体が資本の仕事なんで、
毎日、毎朝、
体力づくりです。
涼しい時間に、
涼しい神社でね。
石段の上り下りを・・
三回やって、休憩し、
もう、二回。
五回目を上りきった境内で、
冷たい麦茶が美味しいです。
うん?
猫がす~っと
私の前を駆けて行きました。
たしか、家の近くで
何度も会った野良のキジ猫。
人見知りの顔見知り・・。
すでに、こっちから勝手に
声掛け、挨拶もしています。
けど、顔を見合わせるのは
いつだって
十秒未満やったかな?
汗をかきかきしながら
体力づくりから家に帰ると、
我が家の前の道にいました。
カリカリを数個でもと思い
少し慌てて家に入り
表に出ると
おらんやったです。
時は過ぎ陽は沈み、
粗食の晩飯を食い、
風呂も終わった夜半。
本当は奥手のちょろ母さんが
あぐらをかいて
私に訴えるのです。
台所の北の窓の外の
物置小屋に何かが居ると。
私が窓辺へ行くと
もそっと起きて
見つめ合いました。
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来とったんか
そこの寝床、気持ちよかね?
腹、減っとらん?
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顔を合わせ、話しかけた。
それは十秒よりも
ずっと長く。
(このエピソードは続く)
シリーズ・ちょろ⑧
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〈画用紙と色鉛筆〉