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根性なしの方が健全な働き方ができるのかも

根性という言葉は最近はあまり使われなくなった気もします。

しかし元々はとても重要なものとされ、子どもの頃から根性は大事だとか、根性を付けろ、根性なしめなどと言われたものです。

大人になって会社に入ってからも、根性というものの大切さを幾度となく説教され、仕事ができる人になるには根性が大事と怒られたものです。

しかし根性論を英語で探すと実は存在せず、第二次世界大戦の特攻にならってKamikaze Spiritと呼ぶそうです。実は日本特有なのかもしれません。

今回は根性論が大嫌いで根性が全くない私が、根性がない方が実は健全な働き方ができると感じたことを書いてみます。


根性論に耐えられなかった

子どもの頃から根性根性としつこく言われ、根性の大切さを説かれました。

勉強もスポーツもとにかく根性が全てで、猛烈にやってこそできるようになるという話です。合っているようで合っていない話ですね。

また学校も会社も理不尽だからこそ、どれだけ理不尽でも耐えられることが重要と、家庭でも会社でもしつこく言われたものです。

会社に入ってみると、上司や発注をくれる会社の言うことが絶対であり、残業は当たり前でした。そしてどれだけ理不尽でも黙って従える人こそが社会人として優れていると説教されました。

会社でも根性という言葉が何度もでました。沢山残業して疲れるのは根性がないから、理不尽なことをされて嫌になるのは根性がないから、会社を辞めるのは根性がないからというのです。

終電や休日出勤を厭わず、どれだけパワハラみたいなこと、すなわち怒鳴られたり、できもしないことを押し付けられても、無限に残業して対処するのが社会人の常識であり、社会的責任であると説教されました。

私には耐えられない世界でした。そして根性なしと怒鳴られまくり、クビになりました。

根性が不要な会社で定時帰りすることにした

理不尽や長時間労働に耐えられず、根性なしと怒鳴られてクビになった私は、色々勉強してふと気付きました。

他人の下で働くから理不尽を押し付けられる。だったら一番上の立場すなわち元請けで働けばいい。

そして知識がものを言う仕事をすれば、根性とか長時間労働ではなく知識で評価されると。

そういう基準で入った会社では、残業も全然ありませんでした。19時にはドンドン帰り出し、20時には誰もいなくなってしまったのです。

凄い会社になると19時で最終退出になるような会社もありました。

また根性の大切さを説く人はいませんでした。その代わりに知識や学問の大切さを説く人は沢山いました。勉強熱心な人も沢山いました。

根性にものを言わせて、勉強とか知識とか学問なんて下らないと言って、下請けとして理不尽な要求に耐えながら長時間労働をしていた人たちとは真逆でした。

勉強をして知識や学問を身に付け、元請けとして仕事を上手く回し、下請けいじめもせず、少ない残業時間で仕事を終わらせていたのです。

根性より知識の方が健全だなということを実感しました。

仕事もスポーツも根性論より知識が好き

学生時代に自転車をやっていたときの経験

学生時代に私は自転車をやっていました。そのときに学連をやる先輩たちがいました。

その先輩たちは小さい頃から運動部をずっとやっていました。だからこそ根性論が好きだったのかもしれません。

いつも「練習しなきゃ!」と強迫観念に追われては、練習が思うようにできていませんでした。そして上達に悩み、挫折して辞めていきました。

これを見て私は強迫観念に根性で耐えようとしても上達しないんだなと感じました。そして私は楽しく走ることを重要視しました。

そしたら自然と上達し、その先輩たちよりもいいタイムを出せるようになりました。

強迫観念では練習は続かない、好きこそものの上手なれというように楽しく練習した方が上達するのです。

また練習は量だけではダメです。質も勿論ですが、スポーツ科学を勉強して、トレーニングの種類や筋肉の回復、栄養などを学んだ方が、効率の良いトレーニングができます。

つまり同じ時間をかけても、根性論よりも科学的なトレーニングの方が効率良く上達できます。

仕事での経験

仕事での経験は先ほど書いた通りですが、知識があれば残業せずに成果を出せるのです。

最初に書いた下請けの残業三昧、根性論重視の会社と比べると、知識重視で残業が少ない会社は、1人当たりの売上が1.5倍や2倍でした。

残業が10~20時間の会社では1.5倍、毎日定時が普通の会社では2倍だったのです。

これには次の理由があります。

  • 知識があるがゆえに高度な仕事ができるため、単価が高い

  • 知識があるがゆえに仕事を上手く回せるから、残業が少ない

根性根性言って、終電や休日出勤を繰り返し、発注元の理不尽に耐えていれば、辛くても頑張っているという満足感は得られるでしょう。

しかしその代わりに失っているものはどれほどあるのでしょうか?時間と労力を沢山無駄にしているように私には感じられます。

だったら根性なんて要らないから、知識を身に付けて高度な仕事をして、仕事を上手く回した方がいいと思います。

そうすれば誰でもできるわけじゃない高単価な仕事ができて、残業もせずに帰れます。

ちなみに残業については沢山記事を書いています。残業しないことはいいことだらけです。

また根性論で仕事の質は上がらないという記事も書いています。

終わりに

改めて根性と仕事について書き出してみると、もし私に根性があったら、ずっと理不尽に耐えて、ずっと長時間労働ができたんだなと思います。

趣味人間の私としては人生を無駄にしていると感じます。また学んで知識を増やすことが大好きなので、根性より知識で働くことを選んでよかったなと思います。

世間一般では、根性があることはいいことで根性がないことは悪いこととされています。しかし根性がないからこそ、私は毎日定時で帰るという健全な働き方ができました。

だから根性がないことが悪いこととは言えないでしょう。それにもういい加減に根性よりも知識や技術で仕事もスポーツもやろうよと思います。

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Bigいぬねこ|残業しないマネジメントを実践する自由人
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