【読書】スモールビジネスの教科書|独立・起業に対するイメージが変わる
ビジネスモデルの勉強をしようと思い、スモールビジネスの教科書という本を読んでみました。
大企業志向でも急成長ベンチャー志向でもないのなら、スモールビジネスという選択肢は面白そうです。
それでは振り返ってみましょう。
スモールビジネスとは
スモールビジネスとはその名の通り中小企業としてやっていくのにちょうどよい規模のビジネスです。
副業のような個人事業よりは大きいけど、大企業ではないし、成長を目指すベンチャーとも違うものです。
中小規模で成長はほどほどに堅実に稼いでいくのがスモールビジネスです。
ワークライフバランスを追求するなら、自分でスモールビジネスを立ち上げるのもいいかなと思いました。あるいはやりたいことを重視するならですね。
既存のビジネスで十分
スモールビジネスをやるに当たって、今まで見たことも聞いたこともない製品・サービスを作る必要はないそうです。
起業というと、今まで見たことも聞いたこともない製品・サービスを作ったり、イノベーションを起こしたりしないといけない気がしてしまいます。
私は独立に興味がありますが、見たことも聞いたこともない製品・サービスを作るにはどうしたらいいんだろう?とずっと悩んでいました。そんな必要はないのです。そもそも見たことも聞いたこともなかったら売れません。
ミドリムシがいい例です。500社回って、どこもかしこも前例を聞かれて、ないと答えて却下されたそうです。最終的にミドリムシは500社目で面白そうだから採用してみると言われて事なきを得ましたが、そんなに上手くいくとは限りません。
だから既存のビジネスで、大企業が参入できない隙間産業をやればいいのです。目から鱗ですが、既存のビジネスなら受け入れられやすいです。それに既存のビジネスで不満がある箇所を自分なりに改良すればいいでしょう。そして自分の強みを加えてやればいいでしょう。
大企業との競争を避ける
既存のビジネスを参考に起業すればいいということがスモールビジネスの教科書で解りました。ではどうやって既存のビジネスを学ぶかですね。
自分が所属する業界であれば、ビジネスモデルが解りやすいです。そこに大企業が参入しづらい規模の仕事があればいいですね。
私が所属するIT業界では、中小企業では自社製品の会社が割とあります。そして中小企業でも元請として仕事を取って、エンドユーザー相手に仕事をしている会社があります。
そういう会社は基幹システムではなく情報系や分析系など周辺システムを自社製品で導入したり、特定業界や特定業務にとても詳しいことを売りにして元請として受注しています。そして顧客企業の規模は数百人から数千人です。
こういう仕事は規模が小さいため大企業は参入してきません。大企業は数千人から1万人以上の大企業相手の大規模なシステムの案件をやります。
このように内容や単価はいいけど大企業が参入しづらい規模の仕事を狙っていくのはありですね。
参考になる情報はある
スモールビジネスの教科書によると、既存企業のホームページや資料を見れば、参考になる情報が沢山載っているとのことです。
製品やサービスの資料やWebサイト上の解説ページを見れば、何を狙っていて、何が強みの製品・サービスなのかが解ります。さすがに設計や製作方法は解りませんが、企画の参考にはなりますね。
経営戦略についてはIR情報を見れば解るとのことです。有価証券報告書などは各事業の状況や自社が現在置かれている状況が詳細に書かれています。決算書だって読めます。
決算書を読むと色々見えてきて面白いです。最近よくやっています。
終わりに
ビジネスモデルとか起業・独立について、全く未知の製品・サービスを作ろうとしたり、誰もやってないことをやらなきゃと思う必要はないのですね。
むしろ既存の上手くいっているやり方をドンドン吸収して、自分ならこうするでいいんだなと。
そういえば仕事だってそうですよね。既存のやり方を学んで経験を積み、その後は自分なりのやり方を追求してオリジナリティを出していくのですから。
もっと色々な会社の戦略や事業を学んでみたくなりました。