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エッセイ370.コ◯◯と勝負(2)ベランダ編

続きです。

私は5時か5時半にアレクサに起こされる前に目が覚めます。土日でも、7時・8時まで眠っていることはできません。朝まで熟睡するのには体力が要るそうで、悲しいことながら歳をとってくると、ぐっすり朝まで眠ることが実際にできなくなるそうです。
で、最初にすることは、カーテンを開けてベランダへの掃き出し窓も開け、
空気を入れ替えながら、ついでにベランダの植物の世話もしてしまいます。

水耕栽培は、一向に大きくならないミニトマト、朝顔、大葉。
やっと熟成の終わった生ゴミコンポストに、赤玉土(小)と腐葉土を混ぜたものは、最近発見した「不織布のバッグの植木鉢」に入れて、ベビーリーフやバジルなどを育てています。
外に出る時は、液肥を混ぜた水の大PETボトルと、アブラムシ予防のため週に1度やっている「ニームオイル・木酢液・展着剤ミックス」の大PETボトルを持って出て、必要そうなら与えています。

ところがすごく不思議なのですが、同じ土を使ったのに、この前  神代植物公園で買ってきた薔薇の一鉢だけに、ものすごい数のコバエがいつもたかっているのです。他の植物の方へ来てくれると嫌なので、薔薇だけをベランダの一番端に移しましたが、私がそっちの方へいくと、蚊柱ならぬ、コバエ柱を成形して、うぃ〜んという感じで飛び回り始めたりします。なんとも憎むべきやからではないでしょうか。

アブラムシには即効性のあるニームオイルミックスですが、この薔薇にだけは、灌水してもスプレーしても一向に効き目がありません。
なんで?

そこで、室内で試してみて全く効果のなかった、手作りのコバエポットンを、薔薇の株元に置いてみました。これはよくネットでも教えてくれる方法です。
浅い容器にめんつゆか酢・食器用洗剤少々と半量になる水を加えたものを入れたコバエ用罠なのです。

英語ではコバエのことを、フルーツ・フライまたはワイン・フライといいます。果物の発酵臭と、ワインもそれなりに発酵臭がありますので、ショウジョウバエが特にこれを好むから、こういう名前になったそうです。めんつゆも醤油や出汁が入っていて、甘い香り。要するに発酵臭が少しでもあれば寄ってくるわけで、ベランダでやっている生ゴミコンポストも、いつも数匹のコバエが取り付いています。うっかりジッパーを最後まで閉めないと、絶対飛び込んで行くので要注意です。

そうだ、あの効かない罠、あれだけ数がいたら頭の悪いのが飛び込むかもしれないと思い、そのときは酢しかなかったので、(私は市販のめんつゆはもともと買いません)、酢・水・みりん(甘味付けのつもり)を等分に入れて洗剤を加えたものを、ヨーグルトの容器を横に切った物に入れて、ついでにヨーグルトの残ったのも発酵食品だからいいよねと思ってそのままに、楊枝でぐるぐる混ぜてそれを置いてみたのです。

そうしたら、まじか!
効くの効かないのって、すごく効きました。
薔薇のそばに置いて、2時間ぐらいして見に行ったら、
うおっ! 気持ち悪っ!
と、飛びしさったほどに、たくさんのあれが、あれしていました。
うわ〜、気持ち悪い。
写真も撮りましたが、皆さんにはショックすぎると思うので、公開は控えることにしました。
それが、1日に2回、罠を新しくしても、同じペースでどんどんかかります。
毎日毎日です。
もちろん、産卵許すまじと、土の表面には3センチ厚さでセラミス・グラニューを敷き詰めていますが、それでも発生し続けます。次々と生まれているのだと思います。

あるとき、ニームオイルはコバエには効かないが、コバエベビーいわゆる「◯◯虫」には効くとどこかで読みましたので、スプレーを持って出て、セラミスに覆われた土に、いやというほどスプレーしました。これで卵もベビーも一網打尽。ふと思いつき、まだ未練げに鉢の縁や中、サイドを這っている成虫にスプレーしますと、薬効というよりは、全身ずぶ濡れになって、儚くはかななってしまうものが続出しました。ちょっとニームオイル液が勿体無い気がしたのですが、そのまま鉢周囲がしんと静まり返るまでスプレーをし、室内に引き上げました。
あの者らに取ってみれば、私は平和なコミュニティにしばしばやってくる巨人(進撃の巨人の)のようなものでしょう。

さて、私の働きで、嫌な虫は全滅しました。
と言いたかったのですが、安心して罠を引き上げて1日。さっき様子を見に行ったら、前と全く同じぐらいの数のものが、元気に飛び回っていました。
なんと言う生命力でしょうか。

今回は、お豆腐の容器を切って作った大型の罠にしました。

水耕栽培のやり方についてのyoutubeやネット記事はとても多いのですが、虫害については、さらっとしか述べていません。水を頻繁に変えないと、出てきてしまいますよぐらいで、対策はこの自作の罠ぐらいです。みなさんのところには、あまり虫害はないのでしょうか。
不思議です。


今年から、ネットを張る場所のないマンション暮らしなので、洗濯物干しに這わせるつもりのきゅうりです。
生ゴミコンポストは、左、2回目の発酵に入ったバッグ。右、現在進行形のバッグです。下に空気の通り道をつけないと、熱を発しながら発酵し続けているのでバッグの底が濡れてきてしまいます。

上と、下左。生協のNZ産りんごの種から育てているりんご。去年の秋に落葉して丸坊主になってから一向に葉っぱが出てこなかったのですが、茎、じゃなくて幹は青く元気そう。よく見たら、葉っぱが生えてきました。右は発育のあまりよくない水耕栽培と、コンポストの肥料育ち。不織布のバッグの植木鉢は、軽いし、底石がいらないし、最高です。


おまけ。
社宅の庭での勇姿です。大根の種を取っている私。
畝だてまでできる広い庭のある家に住んでいた頃です。
大根が終わって、種用に残しておいた大根は、花が終わって大きな種の鞘ができます。今年の冬は、大型不織布植木鉢で大根とさつまいもとジャガイモをやろうと思っています。
秋冬は虫が来ないし最高です。

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ガラパゴス諸島から来た日本語教師 tamadoca
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