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出産1週間前に訪れてしまった“ボーナスステージ”

来週日曜が予定日、ということでいよいよ1週間を切った。人が増えるというのはそれなりにドラスティックなので、これから毎日「二度と同じシチュエーションでこの曜日を味わえない」という貴重な時間を過ごさせていただくことになる。

めちゃくそに眠たかったので家でダラダラ過ごそうと思っていたけれど、妻はもう一緒に出かける気満々。「そうだったね」と思いながら、お子の昼飯を横目にランチどころを検索していく。フレンチのランチなんてどうだろうと探すも、残念ながら「予約なし、かつ1歳児連れ」というシチュエーションを許容するレストランなど皆無。結局は街の手頃イタ飯屋でピザを食べる。その後路面店クレープ屋で行列を待っていたらベビーカーの中の人は深い昼寝に入り(家で昼食べておきながらピザ屋で切れ端も喰った反動だぜ)、これぞチャンスとコメダでアイスコーヒーを飲んだ。

この時点で、妻はなぜかこの期に及んでの後期つわりだ腹中次男の大暴れだで息も絶え絶えに。本当に、この期に、及んで!と、誰と人を恨まずこの現象をただ呪う。初産の陣痛を回避するために無痛分娩にしたのに、それまでの期間がつらいだなんて、うまくいかないときはいかんよね。そう思っていたら出先なのに宅配業者が「今からベビーベッド届けるっすー」というので先送りにせざるをえず、電話を切れば履歴は入店断られた店の数々が並んで。最後の日曜日にこんな体たらくで申し訳ない。

しかしながら夜は楽しくありたい。コロナ自粛要請の煽りで集客を断念したナンバーガールとBAD HOPがそれぞれYouTube配信ライブを行ってくれた。家族で自宅でライブ鑑賞。開演前に妻が昼寝から戻ってきて、テレビとパソコンを横に並べてライブを観た。ビートのせいか、胎児もボッコンボッコン動いていた。さては音楽好きなわんぱくだ?

T-Pablowの「川崎区で有名になるなら人殺すか俺みてえになるかだ!」という啖呵にしびれる形でライブビューイング終了。フジロックをはじめたびたびこの機会に恵まれているが、子持ち所帯になってからこの仕組みが当たり前の物となってくれて本当にうれしい。だが同時に、補償もなくこの行動に出なければならなかったアーティストたちのこと、この無間地獄みたいな状態に陥っている国内エンタメ業界を思うと自分まで息苦しくなる。クラウドファンディングは正解の1つだけど対処療法でしかない、継続的かつできれば国の仕組みでサポートするようにはどうしたらいいのか…と壮大なことを考えた。答えはまだない。

ライブの最後までドコスコ動いた胎児、なぜかいちもつを出したりしながらビートに身を揺らした1歳児。健康で文化的な最低限度の生活を営むチャンだけは死守してあげよう。家計簿アプリZaimの項目を整理した。

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