残り12日の次男との隔たり
第2子誕生までにいろいろ準備していこうってことで日記を書き出したが、あと12日の今日時点よりも前からとっくに準備できでるものがある。それは「赤子の迎え方」で、つーか書籍やcakesではこの辺に書いてるけど、まあ前回あまりにも不十分すぎたのよな。
特に隠すことなく、世の大多数の親と同様に連日「かわいい」と思うし口にする最近のおれだけど、やっぱり第1子誕生直後は初見かつしわくちゃで文字通り「赤」ちゃんの、猿みたいな新生児に対してかわいさ以外の気持ちが先に生まれた。しかし、2人目以降は「いずれああなる」がわかっていることもあって誕生当時から「かわいい」が自然と始まるらしい。弁解ではないけど他の親からもよく聞く話で。
そんな第2子がすぐかわいい件については、もう出産前から「なるほどねー」と思っていた。だってもうアレだぜ、エコーの段階ですでに愛らしく思えているんだもの。まさかあんなラフみたいな映像にグッと来るなんて、想像力と感受性は可能性の塊だよ。
可愛すぎる胎児、という新概念を胸に抱いていままでやってきたおれ、そして妻。彼女のおなかはこの1、2ヶ月でいちだんと大きくなった…と思ってたらこの1、2週間でさらにもう一回り大きくなるんだったねと思い出した今日この頃。チン・シンザンという言葉を思い出すほどデカっ腹になっても愛でやすい妻は一旦置き「中にいるもうひとり」は冷静にすごい。心情面や仕組みの神秘性ではなく、もっと「ヒトという有機物の中にもうひとつヒトが」という科学でその膨らみを為している。哲学倫理よりも純然とした、ただ生き物ただ命がふたつ、という現実は…なんだか途方もないようなリアルなような。
感覚は言葉にまだできていないけれど、ひとつの膨らみから感じる2人の存在が、今日も自分を冷静に、そして情熱的にさせている。