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人が本を読む理由
いわた書店をご存じでしょうか。
北海道砂川市にある小さな本屋さんです。
そのいわた書店がはじめた「一万円選書」というサービスが話題になっています。
店主の岩田徹さん自らが、お客さんが書いてくれた「選書カルテ」をもとに約1万円分(10冊程度)本を紹介してくれるサービスです。
深夜番組で火が付き、現在は3000人以上が待っていて、毎月抽選が行われています。(新規受け付けは年1回のようです。)
本のプロに選んでもらう本、読書好きならきっと興味があることでしょう。
わたしも今年こそは応募したいと思っています。
(昨年は気づいたときには受け付けが終了していた。)
その気持ちを途切れさせないために、こちらで予習しました。
一万円選書 北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語 (ポプラ新書)
これが噂の「選書カルテ」ですか。
わたしならなんて書くだろう。いつか選んでもらうために今から考えておかなければ。
・これまでに読んだ本で印象に残っているBEST20
・これまでの人生でうれしかったこと、苦しかったこと
・何歳のときのじぶんが好きですか?
・これだけはしないと心に決めていることはありますか?
・あなたにとって幸福とは何ですか?
いや、さらっとは書けない質問ばかりです。
これをもとに、店主の岩田さんが選んでくれる本。
なんて贅沢なサービスなんだ。
こちらの予習本の中に、よく岩田さんが選ばれる本のリストが載っています。
8割くらい読んだことがなく、どれもこれも気になります。
よく選んでいる本と聞くと、「なんだ、結局みんな同じような本が届くんだ」と思ってしまうかもしれませんが、それは違います。
岩田さんはカルテをもとに最適な薬を選んでいるのです。
つまり、同じような悩みや不安、境遇の人が多いということだと思います。
例えば、「忙しい毎日、たまにゆっくりしたい」、「人生の岐路、進路に悩む」、「人間関係の悩み」などです。
みんな同じような悩みを抱えているのです。
その悩みや不安を解消したり、もやもやを言語化して理解したり、一歩を踏み出す勇気をもらうために、人は本を読むのだと思います。
岩田さんがそれらの悩みに処方する本たちがまたすばらしいそうです。
このような小説も自分ではきっと選べないので気になりますが、歌集は絶対に手に取らないでしょう。
どれだけ沁みるのか、選書を受ける前から読んでみたいと思います。
(過去の読書歴に書いておけばこれらは選書対象から外してもらえます。)
絶対にいつか選ばれたい。
選ばれて、選んでもらいたい。
そのために自分のこれまでとこれから、そして読書歴を少しずつ棚おろししていきます。
そう心に決めました。
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