2000年前のピザ、4000年前のカレー
先日、ナゾロジーさんがポンペイの遺跡でピザのような食べ物が描かれた壁画の出土を記事にしておられました。
ナゾロジーさんも「ピザの祖先」と表現しておられますし、トマトとモッツァレラチーズの無い時代ですので本当のピザではないこと、平たいパンならそれこそナトゥフ文化の時代からあることから始めて、ピザの歴史を解説しておられるのですが、それでもポンペイ遺跡で「ピザの祖先」というタイトルからは「イタリア人、2000年前からピザ食ってた」という驚きを重視していることが感じられます。
なんか既視感。
以前、インダス文明についての本を読んでいた時に、4000年前のカレーについての記述があったんですよ。この時も遺骨の歯石からターメリックやショウガが見つかったことから、論文で「プロトカレー」と表現されていたわけですが、それだけでカレーと呼んでもいいものかと思いつつも、やはり「インド人、4000年前からカレー食ってた」というインパクトは凄いなと感心して、記事にしたことがあったんでした。
学問的正確性と、読み物としての面白さ。どちらも大事ですが、目を引かなくては記事を読んでももらえないわけで。塩梅が難しいものです。
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