「AR/MS!!」更新 皐月川対空ノ宮(A)遂に決着!
金曜日に「AR/MS!!」更新で長い戦いが決着、土曜日には「アイドルマスターシンデレラガールズU149」最終回と、なかなか気持ちの忙しい週末でした。50手前まで来て落ち着きがないと思うべきか、漫画で心動かされる感性を保っていると喜ぶべきかちょっと考えてしまいます。
さて「AR/MS!!」は非常に面白い漫画です。もう残り期間がわずかですが15日まで全話無料とのことですので、是非読んでいただきたいです。ネタバレなしの作品紹介と作品へのリンクはこちらにあります。
ここから先はネタバレありの感想です。
ラストワンプレーで話を終えて「以下次号!」とやって、次の話では試合終了後に時間がとんで結果がどうなったのかしばらくわからないようにする。スポーツものだと時々ある展開ですし、時にはバトルものでも同じような展開はあったりします。ですが今回ほどその展開がもどかしく感じたことも記憶にありません。本当に「ご覧下さい。あれが『1秒でも早く先が読みたい』と『初見なんだから、じっくり味合わないと勿体ない』で心がバグった顔です」って感じの顔になっていたと思います。
もともとは皐月川対空ノ宮の対戦は、当然皐月川が勝つだろうと思っていたんですよ。かたや連載の早い時期から強豪として名前の挙がっていた正統派、かたや主人公と同じ場所で腕を磨いた個性派で、なおかつ時間をかけてチラ見せを重ねて満を持して登場したキャラ。作劇的には当然後者が勝つと思うじゃないですか。しかも角くんはフィールド外で解説するのも似合うし、負けて落ち込んでいるところを陽原のメンバーから「大会が終わったら練習試合でも」とか言われて立ち直るところまで見えてるような気がしました。作品紹介とか感想とか作者の祐佑さんにも読んでいただいていたので(あつかましくも「感想書きましたー!」と祐佑さんのXに報告したせいですが)、ネタつぶしにならないようこの妄想は書かずにいました。書かないで良かったです。
それがとてつもない激戦となり、お互いに切り札を切り合っての応酬が何話も続くにしたがって、そんなに当たり前の展開にはならないのかも、という気持ちが頭をもたげてきて、すっかり先がわからなくなりました。皐月川が「負けてなお強し」という印象を残しつつ退場、という展開も充分あるように思えてきたのです。そして皐月川の打つ手打つ手をことごとく潰してきた空ノ宮も遂に力尽きたかと見えたところで実は・・・、という展開で以下次号となって、いよいよ更新となったのに読み始めるとまだどちらが勝ったのかはまだオアズケ。試合後の角くんと米狸ちゃんそれぞれが思わせぶりな言葉を並べながらどちらが勝ったかはこの話の半ばまで、ページ数が多いので普通の漫画の1話分以上引っ張るまで明かされない。しかも「どのように」決着したのかが描かれるのは更に数ページ先なんです。いやいやいや、もどかしくも幸せな時間でした。
この作品ではメインキャラクターの性格的に、主人公チームの試合はコメディー色が強くなるんですが、ここでシリアスな戦いを高密度かつじっくりと描かれたことで、物語の奥行きがぐっと増したと思います。
さて、今回の更新のエピソードタイトルは「部活動」でした。正直、激戦の決着がつく筈の回でこのタイトルは、読み終えるまでちょっと不思議でした。ですが読み終えるとこれほどふさわしいエピソードタイトルもないように思えます。この作品はバトルものかつスポーツものであり、同時に部活ものなんですね。試合後の空ノ宮高校Aチームの姿は、正に部活ものの王道を行っておりました。
そして次回への引きもバッチリですね。山田さん率いる串名田高校対参社院姉妹率いる黒木々葉(A)。大激戦になってもあっさり勝負がついても不思議の無い対戦。まあ山田さんの人気を考えれば、かなりの見せ場が用意されていると思いますが。
そして山田さんと魔法少女友達になりたいのに、威嚇してるようにしか見えない晶。優秀なのに不器用なのは鳥甲部長と同類としか・・・。
串名田対黒木々葉は串名田が勝ち上がった時から気になる対戦でしたが、他にもトーナメント表をよくよく見ると、陽原(D)の先には鷲宮(B)が。予選で部長を追い込んだ鷲宮の別チーム、この試合は本編で描かれるのかスキップされてしまうのか。それを気にし始めると皐月川も主人公チームと当たる前に黒木々葉(D)チームと当たりそう。Aチーム以外の黒木々葉の実力はいかに、この試合も描かれるのかも含めて気になります。
漫画評、であれば、もっと語るべきポイントを絞って一つのポイントについて語るべきでしょうが、そこは素人の感想文ですので語りたいことは全て語ってしまうのです。これでも結構控えめにしたんですけどね。#19の晶ちゃんじゃないですが、残念になっている自覚はあるってヤツです。
次の更新が楽しみです。ラスボスの筈の黒木々葉(A)チーム、それでも山田さんなら、山田さんならあるいは・・・!と唱えながら待機します。
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この作品の過去の感想はこちら
#24『角飛人』①
#24『角飛人』②
”25①②の感想は忙しすぎて書けませんでした。
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