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BiblioTALK de KINOKO YouTubeLive Vol.003のお知らせ

この告知は、うでパスタが書く。

※2020年8月20日(木)配信URLが急遽変更されました。ご注意ください。

子どもの頃を思い出すと、果たしてあれほどの膨大な時間が一日のどこに、それも決して長くはない子どもの一日のいったいどこにあったのだろうかと不思議に思わされることしきりだ。
そんなときにはあの頃の僕たちが、まさに文字どおりの永遠を生きていたのではないか、そしてその永遠がある日を境に終わりを遂げ、時計が動き始めてやっと僕たちは大人になったのではないかと、たまさかこのように錯覚をしたりもするが、それはなぜだが決まって夏のことだ。
それがいつの日のことだったのか、記憶をたぐりながらもうあと何十回かの夏を過ごせば我々は確実に、もうひとつの永遠に出くわすことになる。

何度も書いてきたように、これを書いている時点でBibliothèque de KINOKOは夏休み中であり、「九段下パルチザン」も月末までは休刊中だ。もっといえば、私となけなしの家族は火曜から日曜の今日まで本当の「夏休み」を過ごしていたのでいま私は心底へとへとである。
ちなみにこの夏休みはご多分にもれず東京から出るわけにはいかないとなったのでお台場のホテルへ泊まりにいったが、これが思いのほかよかった。しかしよかった理由の八割は「ひとが少なかったから」であり、これこそはコロナ禍のもと全国民が耐え難きを耐えているからに他ならないため、それに乗じて破格の安値で三泊したなどは万死に値すると言えよう

「万死に値すると言ったら、死ぬべきだ。オレは命を賭ける、と言ったら、命を賭けるべきだ。戦後、そういう責任のとりかたというものをみんなしなくなったから、世の中おかしくなった」
「激しき雪 最後の国士・野村秋介」(山平重樹/幻冬舎アウトロー文庫)

この野村秋介というひとは朝日新聞本社の社長室へ直談判に乗りこんだ席上、「私にも覚悟がある」と切り出したあと朝日の社長・役員が見守る前で拳銃を取り出し「皇居はどちらですか」と尋ね、そちらへ向けて「皇尊弥栄」(すめらみこといやさか)と三唱したあと心臓へ二発撃ち込んで自決した人物だ。
私がどう思っているかについて、いまここで触れるのはよす。

さて、配信だ。YouTube配信だ。いつものLIVE配信だ。
Bibliothèque de KINOKOを主宰するキノコとうでパスタが今月も九段下・図書室の薄暗がりで酒を飲みながら、ぼそぼそとやる。「今月も」と言ったがキノコさんは先月病欠だったのでこれは実に二ヶ月ぶりの正規配信。テーマは「死」だ。前フリは私が前回の記事でやった。いま振り返ると「永遠」が今回の冒頭とかぶっており、恥ずかしくて死にそうだ。

日程は2020年8月20日(木)20時〜を予定している。URLは以下に記載する。
YouTubeLIVEだし、アーカイブ視聴も可能にしてあるので「定期購読者限定配信」とはいうものの、URLが漏出すれば誰でも視聴可能だ。だがそこはさすがにちょっと分かってほしい、という皆さんの善意に期待しているところもあるし、「視聴する価値はあるけど他人とシェアするまでの価値はない」という微妙なクオリティコントロールも正直やっている。
あと、なんだか告知をすると事前に「おつまみ代」などとnoteで投げ銭(サポート)をいただけることがあり、我々は飲んでいるときは何もつままないが大変ありがたく、本当にありがとうございます。

配信は、以下のリンク先で行う。

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