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バイブルメッセージ

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2022年4月の記事一覧

いつも共にいてくださる神

友人が手術のために今日から入院ですが、こんなご時世なので、家族でさえ面会できないとのことでした。 メールでの連絡はできますが、本当は家族や友人が会いに来られるなら、ずっと心強いことでしょう。 そこで、友人夫婦のために祈っていると、神はこの聖句を思い出させてくださいました。 友人は決してひとりではなく、神が病室で、また手術室で共にいてくださり、医師や看護師の手を導き、無事に手術を終わらせてくださるという素晴らしい約束に思えました。 臨在神が私たちと共におられることを「臨

ハッピー・イースター!

今日はイースター(復活祭)ですね。 今から2千年ほど前、イエスはゴルゴタと呼ばれる場所で、二人の強盗とともに十字架につけられ、苦しみながら息を引き取られました。 人類のために来られた救い主をそのように殺してしまうなんて、それは地上でもっとも悲しい日と言えます。 でも、それで終りではなく、イエスは三日目に復活されました。 その早朝、女性信者たちが遺体に香料を塗ろうとして、イエスの納められた墓へ行きました。 すると、横穴式の墓の入口にある大きな石が転がしてあり、イエスの

イザヤが預言したキリストの受難(2)

先回に続いて、イザヤによるキリストの受難の預言とその成就を見ていきたいと思います。 口語訳からの引用がメインですが、よりわかりやすい訳がある場合はそちらを用いています。 (罪は、「咎(とが)」「背き」「不義」といった言葉でも表現されています。) 「病」と「悲しみ」は、それぞれ「わずらい、悲しみ」「痛み、苦しみ」とも訳されています。 イエスは私たちの悲しみや苦しみを担うために、また、私たちに代わって受難の苦しみを味わうために、私たちと同じ肉体を取って、この世に来られまし

イザヤが預言したキリストの受難(1)

昨日は棕櫚の主日と呼ばれ、旧約聖書に預言されていた通りにイエスがロバに乗ってエルサレム入りされたことを記念する日でした。 それからイエスは裁判を受け、処刑、埋葬されるという多くの苦難を味わったため、イースター(復活祭)前日の土曜日までが受難週と呼ばれています。 イエスがそのような苦難を承知の上でエルサレムに行かれたことは、復活後に弟子たちにこう語られたことからもわかります。 「すべての預言者」の中でも、紀元前8世紀に活動した預言者イザヤは、イエスについて多くの預言を残し

永遠を思う

最近、世界で起きているさまざまな問題について考えていて、伝道の書(共同訳では「コヘレトの言葉」)の著者の気持ちがわかる気がしました。 空しく不条理な世界伝道の書は人間的視点に立って人生を説明しており、そのような人生観からすれば、たしかにいっさいが空しく、不条理であるように見えます。 たとえば、世界がどれだけ平和を求めようと、たった一人の決断によって戦争がもたらされることがあります。 こちらからは周りに優しく接しようと努めていても、誰かの愛に欠けた言動によって傷つけられる