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2023年10月 読書メモ
振り返るとどうも過去に実績のある著者やレーベルに偏ってませんか?という感じがある。面白かったのは確かですがもっと冒険したい。
ローラン・ビネ『文明交錯』(東京創元社)
作者の名前とテーマでもう面白いことがわかってる本じゃないですか? 実際に面白くて何も言うことがない。歴史のパロディに毒があってよろしい。
ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ『過去を売る男』(白水社エクス・リブリス)
エピグラフだけではなくボルヘス的だった。ずっと茫洋とした話をしているしまさかの展開もあり、よくイメージされるのとは別の意味でもボルヘス。
ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(白水社エクス・リブリス)
タイトルが本当に最高。こんないいタイトルは十年に一度。読んでいるときの感想は言葉で表現できるものではないと思う。運動し体験する読書だった。
パミラ・ブランチ『死体狂躁曲』(国書刊行会)
ひどいドタバタで笑いながらはらはらできる小説。最後はちゃんとハッピーエンドになるので大丈夫です。ハッピーエンドですよあれは。死体は増えるけど。
ファビオ・スタッシ『読書セラピスト』(東京創元社)
読書は人を救うか? 別に救わないです、という話をちゃんとしていてえらい。邦訳のある本もない本もたくさん出てくるけど、相談に来る人たちは読んだり読まなかったりするのもリアリティがある。人はすすめられた本を読みません。
それはそうとこのセラピスト、オーディオブックもすすめたりするので信頼感がある。