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ボードゲームを「遊べている」って誰が決める? -ルールを守っているだけでOKじゃない世界-

はじめに

ボードゲームにおける「遊べている」という状態は、プレイヤーのスキルレベル、ゲームの複雑性、そしてプレイヤーがゲームに求める要素によって多岐にわたる。今回は、ボードゲームにおける「遊べている」状態を、分析し、その概念を言葉にしてみる。

1. ボードゲームにおける「遊べている」状態の定義

一般的に、ボードゲームにおいて「遊べている」状態とは、プレイヤーがゲームのルールを理解し、戦略を立て、ゲームに積極的に参加している状態を指すのではないか。しかし、この定義は非常に広義であり、狭義でもある。より詳細に考えていこう。

2. プレイヤーのスキルレベルと「遊べている」状態

プレイヤーのスキルレベルは、「遊べている」状態を大きく左右する。経験の浅いプレイヤーは、まずルールを理解し、ゲームの流れを掴むことが重要である。一方、熟練プレイヤーは、より高度な戦略を立て、ゲームの奥深さを追求することができる。

3. ゲームの複雑性と「遊べている」状態

ゲームの複雑性も、「遊べている」状態に影響を与える。シンプルなゲームは、初めて遊ぶ人でも気軽に楽しむことができるが、戦略的な深みが不足している場合がある。一方、複雑なゲームは、熟練プレイヤーにとって高い満足度をもたらすが、万人にとっては難解な場合が多いだろう。これは遊ぶまでの道のりを遠くする可能性があるかもしれない。

4. プレイヤーがゲームに求める要素と「遊べている」状態

プレイヤーがゲームに求める要素は、人それぞれ異なる。例えば、あるプレイヤーは戦略的なゲームを好む一方で、別のプレイヤーはコミュニケーション要素の強いゲームを好む。プレイヤーが求める要素と、ゲームが提供する要素が一致しているほど、本人の自覚の中で「遊べている」と感じやすい。

5. 「遊べている」状態の多様性

以上のように、「遊べている」状態は、プレイヤー、ゲーム、そしてプレイヤーがゲームに求める要素によって多様な側面を持っている。したがって、「遊べている」状態を一つの基準で測ることは困難であり、個々のプレイヤーやゲームの状況に合わせて多角的に評価する必要がある。

「遊べている状態とは?」

「自分で戦略を考え、勝ったり負けたりできる」状態を「遊べている」とみなすことができるのではないか。この仮定のもと、ボードゲームを楽しむには、いくつかの段階があることを考えたい。

* ルールを理解する
* ルールに従って行動する
* 自分の行動の結果を予測する
* 他のプレイヤーの行動による影響を理解する
* 自分の行動が他のプレイヤーに与える影響を理解する
* 創意工夫して、自分なりの楽しみ方や勝ち方を考える
* 考えたことを実行に移す

これらの段階を踏むことで、ボードゲームを遊べている状態に近づくのではないだろうか。あるいはどの段階であっても見る人によっては「遊べている」とみなせるのだろう。

なぜ「遊べている」かどうか疑問が出るのか?

この疑問は、人によって「遊べている」と感じる基準が異なるから起きるのではないか。
例えば、

* 年齢:3歳の子どもなら、ルールを理解して行動できるだけでで十分「遊べている」と言えるだろう。

* ゲームの種類:交渉が重要なゲームでは、交渉術も「遊べている」要素の一つになる。そのため、一方的な交渉しかしない状態は「遊べている」とはみなせないだろう。

* 遊び方:勝ち負けにこだわるか、みんなで楽しむことを重視するかによっても、評価が変わる。目標や目的に対して創意工夫して遊び方を考えられるのであれば、それは十分「遊べている」状態だろう。逆に、それができてないないなら条件を満たせていないかもしれない。

「遊べている」状態は、絶対的なものではない

「遊べている」状態は、人によって、ゲームの種類によって、そして遊び方によって異なるようです。大切なのは、前提を共有し、お互いが「遊べている」と感じる状態を理解することだと考えます。

まとめ

ボードゲームにおける「遊べている」状態は、単にルールを理解し、ゲームに参加しているというだけでなく、プレイヤーのスキルレベル、ゲームの複雑性、そしてプレイヤーがゲームに求める要素といった多様な要素が複雑に絡み合って形成される。ゲームを遊ぶ上で「こうしよう、ああしよう」が出てくるようであれば「遊べている」状態に近づき、自分の力だけで勝ったり負けたりを楽しめるなら「遊べている」とみなせるだろう。きっとその先にはより多様な選択肢がでてき、一般社会で生きる場合と同じような複雑さが形成されるのだと予想する。

今後の課題

今回は、ボードゲームにおける「遊べている」状態についてとりあげたが、以下についても考えてみたい。

* ゲームデザインとの関連性: ゲームデザインが「遊べている」状態にどのような影響を与えるのか
* 遊べているとみなしている仲間たちで遊んでいてたのしいのか?あるいは付き合いで、仕方なくやっているのか。そうだとしてどうしてそう思うか。
* 遊びの自由さ

今後これらについて考えがまとまったらこちらに書くかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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