見出し画像

やっぱり帰れない...私のボードゲーム沼の歩き方

はじめに 『気づいたら沼の住人』

「あと1回だけ...」
気づけば毎週末がボードゲーム。
でも、これが最高に楽しい!
休日は友人や新しい人とゲームを遊び、本棚はボードゲームで溢れかえり、いつの間にか趣味が仕事になりました。
そう、私の人生はボードゲームで彩られています!
なぜこんなに魅力的なのか。
どうしてこんなに心躍るのか。
私のボードゲーム沼、覗いてみませんか?

1. 沼の入り口 『思いがけない贈り物が開いた新しい扉』

誕生日プレゼントで『ケルトタイル』というボードゲームをもらった日のことは、今でも鮮明に覚えています。友人が店員さんと相談しながら選んでくれたと聞いて、その心遣いに感動したものです。

この『ケルトタイル』との出会いは、私の人生を少しずつ変えていきました。

タイルを取り、数字を昇順か降順でできる限り長い列を作るというシンプルな基本システムに、十分に伸ばせないと減点のシステムや、一度並べはじめた列の昇降が入れ替えられないシビアさ。その絶妙な駆け引きに、夜が更けるのも忘れて没頭していました。

「もう寝なきゃ...でもあと1回!」

ボードゲームを遊んだことのなかった私に、店員さんが絶妙なゲームを紹介してくれたことは、いま思えば運命といえます。

2. 沼の深さを知る 『コミュニティとの出会いが教えてくれた世界の広さ』

当時は今のようにボードゲームカフェが街中にあるわけではなく、遊び場所を探すところから冒険が始まりました。区民館を予約して友人を誘ったり、誰かの家に集まったり。あるいは誰かが主催されているオープン会という体験の場に出かけたり、今考えると、その"場所探し"も楽しい思い出です。

そんな中で出会った『ゲームマーケット』

会場に一歩足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる光景に息を呑みました。無数のブースで新作ゲームが並び、見知らぬ人々が笑顔で遊んでいる。その熱気と興奮に、心臓がバクバクしたのを覚えています。

「こんなに素敵な世界があったんだ!」

この感動が、私の"沼"の始まりでした。

3. 沼の深さを知る 『発見と創造が織りなす無限の世界』

ゲームマーケットで目の当たりにしたのは、想像を遥かに超える"創作の世界"でした。大手メーカーのゲームだけでなく、日本人の個人製作者たちが情熱を注いで作ったゲームが、所狭しと並んでいたのです。

初めて手に取った『ヴォーパルス』。
カナイセイジさんの『ラブレター』。それぞれのゲームに込められたアイデアの面白さ、作り手の想いが伝わってきて、国産ボードゲームの魅力にどんどん引き込まれていきました。

特に日本のボードゲーム界を牽引し、世界にもに広めたラブレターは世界各国で出版され、その熱が日本にも伝わってきていました。16枚というミニマムな枚数にも関わらず、様々な展開を生む魅力は今までになく、衝撃は凄まじいものでした。

そして気がつけば、自分もゲームを作る側に

最初は趣味での制作で、ゲームマーケットに何度か出展し、幸運にも完売し続けていました。そして、なんと『ラブレター』の続編『ロストレガシー』の最終拡張のデザイナーという、夢のような機会にも恵まれたのです。

プレイヤーとして楽しむだけでなく、創作者として新しい体験を生み出せる。
それもまた、ボードゲームの沼の深さを物語っています。

4. 沼の価値 『趣味から仕事へ、広がり続ける可能性』

"好き"を突き詰めた先に、思いがけない展開が待っていました。

今では、ボードゲームを使ったイベントの企画・運営、ゲームマーケットへの出展、教育分野での活用など、趣味だったボードゲームが仕事の中心になっています。

ボードゲームを活用したイベントは、可能性を広げるひとつの道です。

楽しいボードをより特別な体験にするイベントや、遊ぶことを一切捨て展示のみに割り切るもの、あるいは有識者が対戦するのを観戦するイベントなどいろいろなものを企画できました。

教育分野での活用もひとつの道といえます。児童館や学童などにおいてもらうだけでも、ボードゲームを通して「ルールを守る」ということを学ぶ機会にもなります。学校での授業では、ボードゲームを活用しいろいろな学びを実践していきました。
遊んでいたボードゲームから、遊んでもらう機会を作るようになっていったのです。

5. 沼の注目作『わたしはこのゲームが好き!みんなも沼に浸かって』

『キャット&チョコレート』では、突拍子もない発想で危機を脱出!「このアイテムでこんな使い方あり?!」と、テーブルが笑いに包まれます。
『ナンジャモンジャ』は抽象的な絵柄に名前をつける感性ゲーム。「これは絶対モジャモジャくん!」や「えー?その子がどうして林さんなの???」と、即興の物語が生まれる瞬間が最高です。
『ミスターダイヤモンド』は見た目の裏切りが絶妙。思わず「うおー!」と声が出る展開の連続です。

戦略性の高いゲームも魅力たっぷり!『コンコルディア』は「なるほど!」の戦略的発見が止まりません。『ハゲタカのえじき』は6人同時出しの瞬間、場が一気に熱くなります。『ドミニオン』『チャレンジャーズ』『レスアルカナ』でのカードシナジーは、決まった時の気持ちよさがたまりません!

おわりに 『沼から見える無限の可能性』

ボードゲームは、たのしいだけの遊び道具ではないかもしれません。コミュニケーションのきっかけであり、創造性を育む場であり、時には教育のツールにもなる。その無限の可能性こそが、この沼の最大の価値なのかもしれません。

さらに、自分たちでゲームを作る楽しみもあります。即興でゲームを作ったり、きちんとまとめたゲームを出版し自分で販売したりできる。この創造性の自由さは魅力のひとつといえるでしょう。

ボードゲームは、完璧なシステムを目指すのではなく、むしろ人間らしく不完全さを受け入れ、そこから生まれる創造性を楽しむ場なのかもしれません。

#ハマった沼を語らせて

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集