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高級旅館より無人島キャンプよりも「最高だった!」と子どもが叫んだ“鹿の角BASE”の夜。 森上いろはのコーチング談義⑤

このページでは、ライター森上いろはが、
コーチングについて好き放題、語る特集です。

満月の夜に、鹿の角BASEで、大きな焚き火を起こす

「鹿の角BASE」ってなに?

もはやコーチングしない、コーチングの人、操作コーチの暮らしの姿勢から「自分を生きる」を感じ取っている私です。この操作コーチが自分の生き方を真剣に模索する人たちに対して、開こうとしているのが「鹿の角BASE」という場所。

実は操作コーチの実家は、とある四国の山奥にあります。わざわざ、東京や大阪などから飛行機やバスやレンタカー、はたまたキャンピングカーに乗って訪ねてくる人もいます。

特に何かのプログラムが用意されているわけでもなく、クライアントさんたちは、自然やここに住む人の暮らしに触れるだけ。それだけで、不思議に「自分が自分の声を聞く」「本当にしたいことに気づく」という体験が起こるようなのです。

山間にぽっかりとできた、広大な日当たりの良い土地に、川野家の古民家、キウイ畑が広がっている場所。畑の一角では、畑から鹿が角を突き出しているという不思議な光景の場所です。

何も特別なモノはない。
だけど、特別な何かがある。

その「不思議」を私は、今回、うちの子どもたちと体験してきました。

いえ、この不思議体験を体験しよう!などと狙ったわけでは全くないのです。たまたまバーベキューに遊びに行かせてもらったら、「あぁ、この場所に来るクライアントさんたちは、こういうことを内面で体験しているのか」ということが何となく、分かったという次第です。

斧を持ち出す操作コーチ。手入れできていなかった後ろの杉林を、自らノコギリとナタだけで伐採。

「鹿の角BASE」は、その場にいるだけで、コーチングを受けているような体験がある

今回、バーベキューは、操作さんと、私が色々お仕事でご一緒しているUさんご夫妻と。
開始時間は午後4時あたり。「午後4時開始」ではありません(笑)
「午後4時ぐらいには家にいますー」みたいなお誘い。

ドキドキしながらご訪問すると、キウイ畑で、操作さんのお母様が剪定したキウイの木の枝を燃やしています。

うちの子たちは、操作コーチのお母さんが集めたキウイの枝の焚き火に興味を示し、そのままそこで焚き火を続けています。
おまけに、焚き火の周りで踊り始めます。

この先、バーベキューはいつ始まって、どう進行していくのか?
全くわからないけれど、ゆるりゆるりと、日常の延長線上に準備が進んでいきます。
誰も頑張らない。
誰も、張り切らない。
だけど、気持ちいい。
だから、気持ちいい。

乾いた杉の葉を投入するとよく燃えます。

ところが、さらに。
操作コーチ、バーベキュー始まっても、気をつかうおしゃべりもしません。
炭を足したり、肉を焼いたり、食べたり。
大人4〜5人は、輪になって食べたりもしてるけど、ワーワーと賑やかでもなく、静かにぽつりぽつりと話す。

こんな静かなバーベキューは初めてだー!!!
どうしたらいいんだー!!!と心の中で叫ぶ私(笑)。

心の中でひとしきり叫んだあとは、ふっと気づきます。
あ、この空気、実は楽かも。
場を賑やかすためだけのおしゃべりをする必要がない。
そこにいた大人たちは、みなさん親しい方達ばかりだったのですが、
そんな関係性の中でも、
輪のためにテンションを上げていく必要がない、というのは、ものすごく心地よかったのです。

そして、子どもたちがお腹いっぱい食べて台風のように去っていった後は、黙々と静かにお肉を食べ続ける、大人の輪が出来上がっていたのでした(笑)。

焚き火にひたすら、剪定したキウイの枝を投入し続けて3時間あまり

たった5時間弱が、高級ホテルの旅にも勝る「人生最高の夜」だなんて?

子どもたちは、最初に操作さんのお母さまが燃やしていた焚き火をどんどん大きくし続けます。そのうち寒くなったので、母屋の薪ストーブの前に集まってアイスクリーム大会。

夜の9時までお邪魔して、帰り道の子どもたちは
「眠いけど、楽しかったー!!!!!!
 最高。
 もうこんなに楽しいこと、他に知らない!」と口々に話しています。

えー!
えー!

あの時の奮発した、1泊○万円の高級旅館の釣り旅行より?
え、きみ、ママが14万も払った、あの無人島7泊8日のキャンプより?
帰宅後も、
帰宅した翌日も、子どもたち一人一人に思わず真剣にヒアリングした私です。
全員、過去の人生のどの経験にもまさる経験だったとのこと。

「場所も良かったし、人も良かった」んだそう。

子どもたちは敏感に、
鹿の角BASEの場と人の心地よい空気感を感じとったようでした。

過去のあの旅、この旅よりも楽しかったのか、、、、
悔しい思いもありますが、、、、
私も静かに楽しかったんです。
ワーワー騒ぐこともなかったけれど、
ケラケラ笑うこともなかったけれど、
心の底から楽しかったんです。

この心地よさが、きっと、「自分を、生きる」状態なのかな。
短期的な感覚であっても、なんとなく、分かってきたのです。

子どもたちの「最高」という評価を認めざるを得ません。

人間が一番楽しいと感じる時は、「自分につながった」時

だんだんと分かってきました。
人間にとって、一番楽しい経験は、「自分につながった」という経験なのだと。
きっと、ディ○ニーランドに行ってアトラクションを楽しむよりも、どんなレジャーよりも。
それがどこで、誰とであっても、自分につながる経験をすることが、きっと一番、魂が喜ぶ。

私は、どんなに時間やお金をかけても、心を砕いていても、子どもたちに「自分とつながる」環境を、そもそも用意できていなかったのですよ。完敗です。
だって、私がそもそも、自分を生きていなかったんですもん。そんなものを用意できるわけがありません。
子育て、必死に努力してたつもりだけど、努力の方向が間違っていた模様••••。

鹿の角BASEには、すでに自分を生きている、操作コーチや、操作コーチのご家族がいます。だから、きっと鹿の角BASEを訪れた人たちは、他の場所でリトリートするよりも、自分とつながり、心地よさを感じやすいのかもしれません。

さて。
過去のあなたは、あなたを生きてきましたか?
今のあなたは、あなたを生きていますか?

次回は、「鹿の角BASE」の名前の由来についても語りたいと思います。

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