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騒音。稽古場レポートより0125

『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』について、どんな舞台かわからない、とよく言われます。確かに。つくっている私たちも、どんな舞台になるかよくわかっていません。よくわからないなかで日々稽古をしている訳ですが、ある人から、関係者向けの稽古場レポートがめっちゃおもしろいと言われました。意外でした。毎日稽古が終わってへとへとになり、今日も取れ高ゼロですか…、というしょぼんとした気持ちで書いていることがほとんどだったからです。確かに、稽古場でのトライ&エラーを公開することって今までなかったと思います。地点の舞台はいつでも細部までつくりこまれている印象かと思いますし、強固なコンセプトに基づくプラン通りの作品と思われる方もいらっしゃることでしょう。でも実際には、当然のことながら、そんなことは全くありません。というわけで、稽古場レポートを転載しながら、創作の様子をお伝えできればと思います。

稽古場仕込みの様子

みなさま


お疲れ様です。
今日の稽古では騒音問題の解消に時間を割く前に全体の構成をもう一度考えてみようということで、前半は話し合いをして、後半で演算の16〜37までを組みました。

・前半は舞台が揺れない
・後半のあるタイミングで舞台が不安定になる
・舞台が不安定になって以降はこれまでの動きのモチーフは踏襲されつつ、舞台が大きく動く&音をたてるという大地の変化によって全体の動きが大きく変わっていく
例:
→これまでジャンプをしていたディスタンスの人は動かなくなる(寝たりしゃがんだりして姿勢を低くする)
→ステップは移動をせず、その場での体重移動で皿全体を動かす(見た目、サーフィンみたいになります)
→動きに耐えきれなくなって皿をおりる人が現れる

前半(おそらく30分ほどなので、最終的には全体の3分の1くらいの尺になるかと思われますが)はスクリーンがあがった状態で始まり(コロナ前)、舞台が揺れだしてからはスクリーンが下がってくる(サーフィンで起こった風圧がスクリーンを動かすといった効果がおもしろくなることもうっすら期待)、再びスクリーンはあがる?といった可能性についても話されました。

まだどうなるかはわかりませんが、とりあえず演算は休みなく続いていくだろうということで、台詞の順番や発話者の人数にも影響する演算を37番まで組んでみました。明日からは続きのテキスト構成作業をしつつ、舞台が動きだしてからの俳優の動きをつくっていくことになるかと思います。

>大鹿さん
舞台の固定から解除の仕掛けですが、できれば俳優ではなく、舞台スタッフが見えないところで一つずつ外していって、最終的には舞台が大きく動くというかたちにできればよいのではないかという話になりました。
方法についてまた明日以降相談させてください。

◎衣装
フィッティングをしました。

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