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騒音。稽古場レポートより0107

『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』について、どんな舞台かわからない、とよく言われます。確かに。つくっている私たちも、どんな舞台になるかよくわかっていません。よくわからないなかで日々稽古をしている訳ですが、ある人から、関係者向けの稽古場レポートがめっちゃおもしろいと言われました。意外でした。毎日稽古が終わってへとへとになり、今日も取れ高ゼロですか…、というしょぼんとした気持ちで書いていることがほとんどだったからです。確かに、稽古場でのトライ&エラーを公開することって今までなかったと思います。地点の舞台はいつでも細部までつくりこまれている印象かと思いますし、強固なコンセプトに基づくプラン通りの作品と思われる方もいらっしゃることでしょう。でも実際には、当然のことながら、そんなことは全くありません。というわけで、稽古場レポートを転載しながら、創作の様子をお伝えできればと思います。

みなさま

お疲れ様です。
今日の稽古では、昨日までに整理した動きと台詞の関係性のルールに則って、まずは動きをつくり(添付の進行表)、れに台詞をあてはめる作業をしました(添付の上演台本)。
ただし台詞の監査はまだほとんどしておらず、上演台本の台詞も仮のものにすぎません。(即興をしているときに記録しそびれてしまっている箇所もあります)

進行表の一部

また、今日は三輪さんが稽古の後半から参加されて音楽の構成等について確認しました。映像チームによる撮影は1月末に予定しており、それまでに演奏者の衣装・撮影の方針を決定する必要があります。そのためには演奏者のいる位置、舞台とスクリーンの位置などを決定していかなければなりません。

★★★来週中のどこかのタイミングで木津さん、他のスタッフのみなさん(できれば映像チームにも参加してもらいたいと思っています)と
テクニカルミーティングをできればと思うのですが、いかがでしょうか。

★★今日、三輪さんの音楽コンセプトを確認しまして、すべてのセクションに影響することとして共有させていただきたいのは、「ガムランの演奏の聞こえ方(音量)はビジュアル(映像の見え方…奏者が切り替わる際のフェードインとフェードアウト、舞台の明るさetc)に影響される」ということです。
観客の感覚としては「音が聞こえてきたら見えてくる=見えてきたら聞こえてくる」ということになるかと思います。
事前収録する演奏については音は映像にひっつく、ということが自然かと思うのですが、このあたり、映像と音響の間での事前打ち合わせが必要かと思いました。
一方で、それぞれの演奏は、異なるスピーカーから出力されるというイメージです。オペレーションと、実際の仕込みをどうするかということなど、全員で確認した方がよいかなと思っています。

★以前もお伝えしたましたが、確認のためにもう一度まとめます。
今回の上演では映像出演の4名(2名が2種類の楽器[音階は異なるが見た目は同じに見える?]を演奏、大井卓也さんと谷口かんなさん)と会場で生演奏をする1名(大井卓也さん/ジャワガムランの楽器編成の中でどのような楽器を演奏するかは未定[ゴンという大きな銅鑼みたいな楽器は必ず演奏する]/中継により観客からは映像に映っている姿が認知される)の5名がジャワガムランを演奏します。
リアルに会場にいる大井さんは、現時点では舞台の一番奥に座っていて、客席からはほとんど見えないというイメージですが、そのあたりも皿舞台とスクリーンの位置によるかと。

衣装については、当初はフラダンスの身振りから発想したスカートと胸当てを想定していましたが、例えばスーツやスェットなど、普段着に近い衣装にフラの要素が加味されていくといったイメージをコレットさんと共有しています。
演奏者の衣装はまずは『スポーツ劇』と同じ衣装を着てみてはどうかということで、場合によっては映像収録前に実験など行う必要もあるかと思います。

なにかと盛りだくさんではありますが、少しずつ、現場は進行しているということで、皆様どうぞよろしくお願いします。
長くなりましてすみません!

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