内次元、外次元の考え方を用いた能力向上⑤龍高星
算命学には「十大主星の次元上昇の流れ」というものがあり、
これは陰陽が交互につながる五行の相生の流れとなります。
具体的に言えば、
……→玉堂星(陰の水性)→貫索星(陽の木性)→調舒星(陰の火性)→禄存星(陽の土性)→牽牛星(陰の金性)→龍高星(陽の水性)→石門星(陰の木性)→鳳閣星(陽の火性)→司禄星(陰の土性)→車騎星(陽の金性)→玉堂星(陰の水性)→……
といった循環でそれぞれの星が次元を上げていきます。
例えば、貫索星の次元上昇を取り上げれば、玉堂星→貫索星→調舒星となっており、
貫索星が玉堂星と調舒星がセットで存在していれば、貫索星の能力は自然と高まることになります。
この次元上昇の3セットは、「気」(ビジョン)、「心」(本質)、「体」(実行)とも呼ばれ、
ビジョンがあり、それを実行することで初めてその本質が磨かれるというもの。
(学習の定着には「インプット」と「アウトプット」が大事であると言われているのと同じですね。)
ちなみに、人体星図の中にこの3つのセットが揃っている場合を「内次元」、後天運で3つセットが成立する場合を「外次元」があるといいます。
さて、次元が上昇するというのは、その順番が陰陽交互であることからも分かるように、前後で陰陰や陽陽の反発がない=違和感がない発揮ができる、無理のない発揮ができるという事でもあります。
星の性質は使えば使うほどに研ぎ澄まされていくので、
無理のない発揮ができるのであれば、研ぎ澄まされ度もおのずと上がりますね。
(ちなみに、陰陽交互でなくても、
例えば貫索星であれば、龍高星→貫索星→調舒星、玉堂星→貫索星→鳳閣星、龍高星→貫索星→鳳閣星、といった流れでも次元の上昇の効果はある程度期待できますが、上記の事を考慮すればその違いは明白ですね。)
では、内次元も外次元も成立しない人は次元上昇をあきらめなければならないのかといえばそうではなく、
この次元上昇の仕組みを意識的に積極的に使うことで、同じような効果を手に入れることができるのではないかと考えます。
ということで、
内次元外次元の考え方を基に、
今回は龍高星の次元上昇(=能力を効果的に伸ばす)にはどうすればいいのかについてです。
⑤牽牛星(陰の金性)→ 龍高星(陽の水性)→ 石門星(陰の木性)
龍高星の能力を伸ばすには、牽牛星的インプットがあった上での石門星的アウトプットが効果的ということになります。
龍高星は、ややもすればとんでもなくはみ出した能力発揮になりがちな「三奇星」と呼ばれる星の1つですので、社会に受け入れられる発揮の仕方になるように注意を払った方がよい星です。
直接の体験を通じて学んでいく星なので、若い頃はガマンの星ともいわれ、忍耐強さもぴか一ですが、
裏を返せば、忍耐強くガマンすることができなければその能力は発揮できない、ということでもあります。
これは、
牽牛星の質を備えたうえで、石門星の質へとつなげるという流れに、
・しっかりとこだわる
・コミットする
・その制限内で活動する
…といった忍耐強さやガマンをすることが龍高星の能力の適切な発揮に関係してくるという事でもあります。
龍高星は「創意工夫」「改革改良」「ビルド&スクラップ」の星ですが、
自分がそれが良いと思ったからといって、すぐさまなんでもかんでも壊して作り変えてしまっていいのかと言えばそうではなく、
それが牽牛星に裏付けられたものであるのか?
つまり、
社会や人に貢献しうる変革であるのか?
それが自分に与えられた使命、役目という自負があるのか?
最後まで責任感を持てるのか?
…これらを満たしたうえでの改革改良であり、
かつ、石門星へとつながるもの、
つまり、
その活動に賛同し、同じ思いを持って一緒に活動してくれる仲間を得ることができるようなものなのか、を考える必要があるということです。
それが可能なのであれば、その改良改革はとても見事なものとなるでしょうし、
それが欠けていれば、それは改悪と評されることになってしまいます。
さて、倒幕、明治維新に大きく貢献した坂本龍馬さんは日本を代表する改革者の一人であるといえますが、人体星図は以下の通り。
石貴
車玉龍
馳禄恍
牽牛星はないものの、車騎星があり、龍高星→石門星と流れます。
坂本龍馬さんのアイデアは奇抜な印象のものが多いですが、しかしながらもそのアイデアに多くの人を巻き込んでいくことができたのも、この石門星があったからではないかと思いますが、どうでしょうか。
革命家と呼ばれるのか、テロリストと呼ばれるのか、
インプットとアウトプットが適切なのか不適切なのかで、龍高星の評価は大きく二分されますね。