内次元、外次元の考え方を用いた能力向上⑦鳳閣星
算命学には「十大主星の次元上昇の流れ」というものがあり、
これは陰陽が交互につながる五行の相生の流れとなります。
具体的に言えば、
……→玉堂星(陰の水性)→貫索星(陽の木性)→調舒星(陰の火性)→禄存星(陽の土性)→牽牛星(陰の金性)→龍高星(陽の水性)→石門星(陰の木性)→鳳閣星(陽の火性)→司禄星(陰の土性)→車騎星(陽の金性)→玉堂星(陰の水性)→……
といった循環でそれぞれの星が次元を上げていきます。
例えば、貫索星の次元上昇を取り上げれば、玉堂星→貫索星→調舒星となっており、
貫索星が玉堂星と調舒星がセットで存在していれば、貫索星の能力は自然と高まることになります。
この次元上昇の3セットは、「気」(ビジョン)、「心」(本質)、「体」(実行)とも呼ばれ、
ビジョンがあり、それを実行することで初めてその本質が磨かれるというもの。
(学習の定着には「インプット」と「アウトプット」が大事であると言われているのと同じですね。)
ちなみに、人体星図の中にこの3つのセットが揃っている場合を「内次元」、後天運で3つセットが成立する場合を「外次元」があるといいます。
さて、次元が上昇するというのは、その順番が陰陽交互であることからも分かるように、前後で陰陰や陽陽の反発がない=違和感のない発揮ができる、無理のない発揮ができるという事でもあります。
星の性質は使えば使うほどにこなれ、成熟していくので、
無理のない発揮ができるのであれば、星のこなれ度や成熟度もおのずと上がりますね。
(ちなみに、陰陽交互でなくても、
例えば貫索星であれば、龍高星→貫索星→調舒星、玉堂星→貫索星→鳳閣星、龍高星→貫索星→鳳閣星、といった流れでも次元の上昇の効果はある程度期待できますが、上記の事を考慮すればその違いは明白ですね。)
では、内次元も外次元も成立しない人は次元上昇をあきらめなければならないのかといえばそうではなく、
この次元上昇の仕組みを意識的に積極的に使うことで、同じような効果を手に入れることができるのではないかと考えます。
ということで、
内次元外次元の考え方を基に、
今回は鳳閣星の次元上昇(=能力を効果的に伸ばす)にはどうすればいいのかについてです。
⑦石門星(陰の木性)→ 鳳閣星(陽の火性)→ 司禄星(陰の土性)
鳳閣星の能力を伸ばすには、石門星的インプットがあった上での司禄星的アウトプットが効果的ということになります。
鳳閣星は自然体でありのままを伝える星で、オープンな星ですが、
社会や集団の一員(石門星)として伝えたいことがあり、
嘘偽りや誇大表現、私見などを含まない等身大のところを伝える、
わかりやすく伝える、
…といった心がけが、その内容に信用信頼を持ってもらえる(司禄星)ことにつながっていきます。
鳳閣星は中庸の星ともいわれるように、
自分の意見を人に押し付けることもなく、
誰かに肩入れすることもなく、
物事がその本質を発揮すること、物事が自然な在り方であることを是とする星。
よって、世界にはいろんなものが多様性をもって存在していることを知ること(石門星)は鳳閣星の下地となるものですし、
物事の本質を的確に捉えるその能力によって、信頼信用(司禄星)を得ていくことになります。
「世の中には様々なカレーがあるけれども、
その中でもこのカレーは〇〇の点で、まさにその本質を射抜いている」というような客観的なレポートは説得力があるもので、
その説得力もまた信用信頼につながっていきます。
テレビ朝日系列で放送されている『池上彰のニュースそうだったのか!!』を冠番組に持つ池上彰さんの人体星図は以下の通り。
禄貴
牽鳳鳳
報龍胡
この方はNHK記者時代から、一貫して「難しく思われがちな社会の出来事を、なるべく分かりやすく噛み砕く」というスタンスを大切にしている方で、
仕事の場所である東方にも鳳閣星があり、鳳閣星のイメージをつかみやすいのではないかなと思う人ですが、どうでしょうか。
が、内次元はなく、石門星、貫索星は星図には出てきません。
しかしながら大運3旬目に石門星がめぐっており、ここで石門星の質をしっかり身につけられたのではないかと思います。
そして、星図には司禄星はないものの陰陽違いの禄存星があり、この土性の質により鳳閣星の性質が引き出されやすくなっていると考えます。
なお、現在の大運では司禄星がめぐっておられます。