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内次元、外次元の考え方を用いた能力向上②調舒星

算命学には「十大主星の次元上昇の流れ」というものがあり、
これは陰陽が交互につながる五行の相生の流れとなります。

具体的に言えば、
……→玉堂星(陰の水性)→貫索星(陽の木性)→調舒星(陰の火性)→禄存星(陽の土性)→牽牛星(陰の金性)→龍高星(陽の水性)→石門星(陰の木性)→鳳閣星(陽の火性)→司禄星(陰の土性)→車騎星(陽の金性)→玉堂星(陰の水性)→……
といった循環でそれぞれの星が次元を上げていきます。

例えば、貫索星の次元上昇を取り上げれば、玉堂星→貫索星→調舒星となっており、
貫索星が玉堂星と調舒星がセットで存在していれば、貫索星の能力は自然と高まることになります。

この次元上昇の3セットは、「気」(ビジョン)、「心」(本質)、「体」(実行)とも呼ばれ、
ビジョンがあり、それを実行することで初めてその本質が磨かれるというもの。
(学習の定着には「インプット」と「アウトプット」が大事であると言われているのと同じですね。)

ちなみに、人体星図の中にこの3つのセットが揃っている場合を「内次元」、後天運で3つセットが成立する場合を「外次元」があるといいます。


さて、次元が上昇するというのは、その本質(=十大主星の能力)が磨かれるということで、
内次元を持つ人はその十大主星の本質、能力が常に磨かれることになり、
年齢を重ねるごとにその本質を捉える能力は秀でることとなるのですが、
秀でることで何がおこるのか、といえば、
それは、
本質への理解が深まることで抽象度が上がり、
その活用や応用の範囲が広がる感じなのではないかと想像します。


では、内次元もが外次元も成立しない人は次元上昇をあきらめなければならないのかといえばそうではなく、
この次元上昇の仕組みを意識的に積極的に使うことで、同じような効果を手に入れることができるのではないかと考えます。

ということで、
内次元外次元の考え方を基に、
今回は調舒星の次元上昇(=能力を効果的に伸ばす)にはどうすればいいのかについてです。


①貫索星(陽の木性)→調舒星(陰の火性)→禄存星(陽の土性)
調舒星の能力を伸ばすには、貫索星的インプットがあった上での禄存星的アウトプットが効果的ということになります。

つまり、
その繊細な感性や完璧さへのこだわりといった質をより高みに上げるには、
確固たる信念やブレない意志が土台にあることが前提で、
その繊細な感性や完璧さへのこだわりは多くの人の心を掴むかたちで世間に出していくことが効果的となります。

繊細な感性や完璧性といったものは、誰もがみんな同じく持っているものではなく、むしろ特殊性の高いものだけに、
誰に何と言われようがそれでよしとする信念やブレない気持ちに支えられていなければ簡単に手放してしまうもの。
それらをしっかり握りしめておくためには貫索星の強さが必要です。

また、特殊性が高いからといって、閉鎖的であれば宝の持ち腐れというもの。
その繊細な感性が人の心に響いたり、
その完璧性に人はうなったり、
そんなふうに心を動かすものを多くの人は求めているものですし、
伝える相手がたくさんいることが、その特殊性を活かすモチベーションにもなるはずで、
よって、その特殊性は、できるだけ多くの人に伝わるように、
つまり分かりやすいカタチで発信していく必要があります。


「自分が確かに受け取った感覚を、細やかにかつ十分に、分かりやすく伝わるようにこだわって発信していく」
こういったことができれば、調舒星の能力はどんどん磨かれていくのではないかと感じます。


前日お亡くなりになられた谷川俊太郎さんは、鋭い感性で生み出した親しみやすい作風の詩で知られる方で、その作品が何度も教科書で採用されるなど、その作品を読んだことがない人はいないのではないかと思いますが、
この方の人体星図の東の星(仕事の星)は、才能星かつ極星の調舒星で、
大運の2旬では禄存星がめぐることから、調舒星→禄存星の流れが成立し、
そのことが親しみやすい言葉、分かりやすい言葉で書かれる詩、
=多くの人に受け入れられるまでに次元上昇した調舒星の発揮、
その評されるような姿になるべくしてなった、ということではないかと思います。

(ちなみに、この方の人体星図にあるのは貫索星ではなく石門星なので、貫索星→調舒星の流れほどはスムーズに流れないものの、
陰陽交互ではない木性→火性→土性の流れでも次元の上昇の効果はある程度期待できます。)

まとめると、
調舒星の能力は
・その特殊性に「揺るぎない自信」をもち、
・「分かりやすく多くの人に受け入れられることを目指す」こと
…が次元上昇につながるということではないかと考えます。


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