Awarding bodyとAcademic direction:ロンドン大学会計学修士プログラム
こんにちは。べえたです。
これまで、このnoteでは、ロンドン大学の会計学修士プログラムについて、ご紹介してきました。
今日は、プログラムの学位授与主体(Awarding body)と学術指導主体(Academic direction)について、ご説明したいと思います。
学位記上の表記
以前の記事で、ロンドン大学会計学修士プログラムの学位記をご紹介しました。
その際の記載事項は、以下のようなものでした。
(学生氏名)
having registered with the University of London and passed the approved examinations conducted by University College London has this day been admitted by the University of London to the Degree of
MASTER OF SCIENCE
in Professional Accountancy
(Vice-Chancellor サイン)
(学位授与日)
上記の通り、ロンドン大学(University of London:UoL)とユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London:UCL)の2つの大学の記載があります。
プログラム上の記載
また、プログラム規定の説明資料においては、以下のような記載があります。
MSc Professional Accountancy | University of London
上記ページのProgramme Specificationには、以下のような記載があります。
(参照:P.3-4)
Awarding body: University of London
Registering body: University of London
Academic direction: University College London
つまり、本プログラムは、「ロンドン大学に在籍し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの学術指導を受けたプログラムを受講し、ロンドン大学から学位が授与される」プログラムとなります。
講義や試験の内容、採点などはUCLの基準に従って行われます(実際の講義もUCLの教授陣によるものです)が、修了後に授与される学位は、あくまでUniversity of Londonのものとなります。
ロンドン大学(University of London)
では、ここから、それぞれの大学をご紹介したいと思います。
まず、ロンドン大学について、ご説明します。
大学システム
ロンドン大学は、大学システムと呼ばれる、複数の大学の連合体です。
大学システムには、複数の大学やカレッジ、研究機関などが加盟します。
その上で、各大学やカレッジは、独自に教育研究活動を行い、入学審査や試験、授業なども個別に実施されます。
有名な例では、UCLAやUC Berkeleyなどが加盟するカリフォルニア大学が挙げられます。
ロンドン大学には、2024年9月現在、16の大学・カレッジ・研究機関が加盟しており、UCLもその1校です。
通信教育課程(University of London Worldwide)
その中で、このnoteでご紹介している会計学修士プログラム(MSc in Professional Accountancy)は、University of London Worldwideと称される通信教育課程であり、カレッジからの学位ではなく、ロンドン大学本体から授与される学位になります。
ロンドン大学は、世界で初めて通信教育を導入した大学であり、元南アフリカ共和国大統領のネルソン・マンデラ氏もロンドン大学通信課程の卒業生です。
人種・宗教・性別に関わらず、幅広い層の人々へ高等教育を届けているロンドン大学通信教育課程は、「人民の大学(People's Univerisity)」とも呼ばれています。
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)は、ロンドン大学設立時からの加盟校であり、加盟校の中でも旗艦校としての地位を確立しています。
ロンドン大学自体の設立の経緯も、UCLの学生に正式な学位を授与するための機関として設立されたものであり、両者の繋がりはとても深いものです。
UCLは、2024年9月現在、Times社の世界大学ランキングで第22位、クアクアレリ・シモンズ社(QS社)の世界大学ランキングでは第9位にランキングされている、世界的な名門大学です。
Times社 世界大学ランキング:World University Rankings 2024 | Times Higher Education (THE)
QS社 世界大学ランキング:QS World University Rankings 2025: Top Global Universities | Top Universities
このように、国際的にも高い評価を得ているUCLの学術指導を受けたプログラムを修了したことが、学位記にも示されることは、大きなメリットとなります。
まとめ
今回は、ロンドン大学会計学修士プログラムの学位授与主体(Awarding body)と学術指導主体(Academic direction)について、ご紹介しました。
日本の大学では、Awarding bodyとAcademic directionが分かれているケースはあまり多くありませんが、ロンドン大学の通信教育課程では、一般的な形式であり、プログラムと学位のクオリティを担保する上で、非常に重要な機能であることがご理解いただけたかと思います。
このnoteでは、ロンドン大学会計学修士プログラム(MSc in Professional Accountancy)や日商簿記検定などについて、概要のご紹介や各種アドバイスなどを発信しています。
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