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不登校・引きこもりのお子さんを持つ保護者支援の相談

こんにちは、べすとびじょん横田です。

今回は、ある個別相談での対話を通じて、子供の発達や家族関係に関する深い悩みと、その対処法について考えました。
この記事では、相談者のAさんが抱えていた課題と、私がアドバイスした内容を共有しながら、家庭内の問題にどう向き合うべきかを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

子供の問題行動と家族の葛藤

相談者のビジョントレーナーAさんは、ある小学校6年生の男の子の支援について相談してくれました。
このお子さんはビジョントレーニングをしに施設に通い始めた当初は順調だったものの、夏休み前から徐々に学校に行けなくなり、初めは楽しそうにやていたトレーニングも段々と消極的になってきたとのことです。

そして最近、特に気になるのは、ちょっとしたことですぐに怒って自分のお家に帰ってしまうような行動や、トレーニングをズル休みして家で一日中ゲームに没頭する生活を送っているそうです。

さらに、その子のお母さんが最近どこかで勉強したのか何かで、急に「子供の脳は親じゃないと変えられない」と言い出して、子どもにすべてを任せるという方針を取り始めてしまって、ビジョントレーナーのAさんを困惑させていました。

ビジョントレーナーのジレンマ

ビジョントレーナーAさんはお母さんに対して何かアドバイスをしたいものの、深く介入することにためらいを感じていました。
お母さん!「ちょっと過保護ではないですか」いくら子ども意思に任せるといっても「ゲームばかりの生活は良くないのではないでしょうか」と思いつつも、他人の家庭に口を出すのは難しいと感じていたのです。
ビジョントレーナーAさん自身も、相談を受ける立場にある自分が、このご家庭にどこまで関与すべきか、そしてどうすれば良い影響を与えられるのか、悩んでおられました。

私のアドバイス

このような状況において、私がまず伝えたのは「介入しすぎないこと」の重要性についてです。
家族の問題に外部の人間がどこまで踏み込むべきかは非常に難しい問題です。ビジョントレーナーAさんが抱えているジレンマは、まさに「どう助けたらいいのかわからない」というものでした。

私は、ビジョントレーナーAさんにこうお伝えしました。
「お母さんが何かに固執していると感じるときは、あまり深く関わりすぎず、適度な距離を保つことが大切です。お母さんが子どもを守りたいと思う気持ちは尊重すべきですが、その過程で他の選択肢が見えなくなっていることがあります。
そんな時こそ、あまり強く介入せず、そっと見守る感じで一旦離れてみて、お母さんが困った時に手を差し伸べられるような立場にいることが大切です。」とお伝えしました。

家族への支援者としての在り方

また、私はトレーナーAさんに、「家族の支援者として、無理に変えようとするのではなく、まずは受け入れる姿勢を持つことが大事です」とも伝えました。
特に、子どもがゲームに依存している場合でも、それを一概に否定するのではなく、まずはその背景に何があるのかを理解することも重要です。もしかするとそれを知らないと、友達から仲間外れにされるなど・・・・。

そして、できるだけお母さんの立場に立ち、その不安や心配を受け止めつつ、最終的には家族が自分たちで解決の糸口を見つけられるようにサポートする役割を果たすべきだと私は考えています。

自分の限界を認める勇気

さらに、「支援者自身が自分の限界を認めることも必要です」とアドバイスしました。
私自身も長年、カウンセリングや家庭支援の仕事に携わってきましたが、すべての問題を解決できるわけではありません。
時には「何もできない」「自分は無力だ」という結論に至ることも多々あります。
それでも、その中で自分は今何ができるのか、その瞬間に最善を尽くすことが大切であり、ときにはその限界を認めることが、自分自身を守るためにも必要だということです。

心の強さを育むために

人生には、誰しもが避けられない困難や試練があります。そうした経験を通じて人は強くなり、次のステップへと進む力を養うのです。
ビジョントレーナーAさんに対しても、今の状況を乗り越えた先には必ず学びがあり、それが未来の幸せにつながると伝えました。
特に、親として子どもにどのように接するべきか悩んだときには、自分自身の感情を整理し、冷静に対処することが重要だということをお伝えさせていただきました。

自己理解と自己肯定感の重要性

最後に、トレーナーAさんに強調したのは「自己理解と自己肯定感の大切さ」です。
Aさんは自分のことを「おせっかいだ」と感じ、自分を否定的に捉えていました。しかし、私はその姿勢を否定することなく、「それがAさんの強みであり、他人に対する深い愛情の表れだ」と伝えました。
支援が上手く行かないからと言って、自分を責めるのではなく、自分が良かれと思ってとったその行動を肯定し、前向きに捉えることで、その体験からより良い支援者になれると信じています。

今回の個別相談を通して、家庭内の問題や子供の成長に関わる難しさを再確認しました。
ビジョントレーナーAさんのように、真剣に悩み、他者を支援しようとする姿勢は本当に素晴らしいことです。
しかし、すべてを完璧にしようとするのではなく、自分の限界を認めつつ、できる範囲でサポートすることが大切です。この記事が、同じような悩みを抱える方々に少しでも役立てば幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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