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のろのろ読んだり、さっと読めたり。〜摘読日記_74

「新中国論」(野嶋剛 著・2022年5月初版)、のろのろと読み終わり。

「被差別の食卓」(上原善広 著・2005年6月初版)、ほぼ読み終わり。

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「新中国論」の方は、少し前に同じ著者の「香港とは何か」を読みました。

「香港とは何か」から二年経ち、香港の危機(一国二制度の形骸化)が進み、さらには、”昨日の香港は明日の台湾”と、台湾に迫る危機についての考察がなされています。

隣国・日本人としては、中国に対して、近年の度を越した暴走に対して働きかけ続けることが必要、という締め。

良い本なのですが、遅読力を発揮してしまいました。三日ぐらい、ちびちびと読み進め、やっと読み終わり。(内容的に、前作と重複部分が多かったかも?)

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「被差別の食卓」は、だいぶ長いこと積読してしまっており、あまり期待せず読み出したところ、読み進めるうち、どんどん引き込まれました。

著者の上原さんが各国の被差別地域に実際に足を運びます。

1.アメリカ(ニューヨークのハーレムや、テネシー州、ルイジアナ州など南部)
2.ブラジル(サルバドル、サンパウロなど)
3.ブルガリア(チェラコボ村)、イラク(バグダッド近郊の廃墟)
4.ネパール(郊外・エクハテ村)
5.日本(大阪や奈良)

と、章立て=各国の食卓。

アメリカあたりは、ソウルフードがアメリカ人や観光客にも広まっていたりして、この店は美味い、など食べ歩き・食レポ感に油断していたところ、読み進めるにつれヒリヒリしてきます。(差別の歴史、現状。イラクの窮状など。)

私が手に入れたのは2016年の12刷なので、私が知らなかっただけで有名な本なのかもしれません。

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中国と香港、台湾の関係がどうなるか。

被差別問題。

当事者意識としては前者の方が強いのですが、だからと言って読書スピードが比例するわけではないのですね。

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