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映画鑑賞「重生(Go For Broke)」感想。

久々に、映画感想記事です。

少し前なのですが、こちら(中国)で映画を観てきました。

重生チョンシェンというタイトルで、意味は「生き返る」。

英語タイトルは「Go For Broke」のようです。

主演は香港出身のニック・チョン(張家輝)、台湾出身のイーサン・ルアン(阮經天)。

上:ニック・チョン
下:イーサン・ルアン

妻が騙されドラッグ中毒になり、娘も失った張耀(ニック・チョン)は、ドラッグ組織の撲滅を目論む警官・安渡アンドゥー(イーサン・ルアン)と組む。

張は安渡の立てた計画の元、刑務所に罪人として入り込み、そこでドラッグ売人の沙旺シャーワンにすり変わる。沙旺の父は実はドラッグ組織のボスで、沙旺となった張は組織の地盤を受け継ぐべく暗躍しながら、ドラッグの栽培地や流通ルートを暴いていく・・。

沙旺へ生まれ変わった張は、闇の仕事を片付けていく。


110分ほどの映画ですが、展開の早いこと。

最初の家族の崩壊など、最初の3分ぐらいで語られてしまいます。(なので、いまいち主人公・張への感情移入が薄い。)

予告編がYouTubeにありました。スピーディー感、伝わると思います。


こういう映画につきものの、怪しいパーティーで大はしゃぎのシーン。

沙旺を演じる張のはしゃぎっぷりがすごい。。

中盤から後半にかけ、どんでん返し(言葉古い?)の連続で、張ひとりの復讐劇だと思っていたのが・・という展開には驚きましたが、ちょっと気になったのが、復讐を図る人たちが決まり文句のように「私の物語を話そう」と種明かしをしていくこと。

前半に伏線を張っておくのではなく、後半部分で登場人物に「実はこうだったんだぜ」と語らせてしまう手法、私はあまり見たことがなくびっくりしてしまいました。

あとは、舞台が架空の「缦城マンチェン」という都市なのですが、これは誰もがバンコク(中国語で曼谷)を連想してしまうのでは?

ドラッグが氾濫し、地下道にドラッグで家族崩壊した貧しい人々が住んでいたり、かなり荒んだ街に描かれていて、バンコクの人にしたら感じ悪いのではと(笑)。

監督は、マー浴柯ユーカー。甘粛省蘭州出身ということで、この方は中国大陸出身。

俳優もやっているようで、この映画では巴莱バーライというドラッグ中毒の男を演じていました。

かなり重要な役回り。

そして、大泉洋に似ていて印象に残りました。

河村隆一にも似ている。
かなりのキーマンです。


ニック・チョン主演の映画は、十年ぐらい前に香港で『大追捕(邦題「狼たちのノクターン 夜想曲」』というのも観ました。

内容をすっかり忘れていたものの、10分ぐらいの超ショート編集版がネットにあったので見直しました。

そして気づいたのが、この映画と今回の『重生』、主人公のラストシーンがそっくりでした。

ニック・チョンはいつもこんな最期を迎えるのだろうか・・と思ってしまいました。

いつか、他の作品も見てみたい。

ということで、日本で公開されないかもしれない?映画の感想でした。

去年も中国映画について書きました。

『孤注一掷』は、中国では大ヒットで2023年の興行収入3位だったようですが、日本では公開されませんでしたね、、

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