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福永祐一著「俯瞰する力」を読みました。
今日発売の、福永祐一初の著書。
発売されること自体知らなかったのですが、Twitterで知って慌てて電子書籍購入。
明日の競馬予想をほったらかしでさっき読了。
福永さんと言えば、今月調教師としてのセカンドキャリアが始まる。
その節目で、本人が書いているところによると、特に「こういう人に読んでもらいたい」という明確な意図はなく、自分にとっての「備忘録」のようなものとして書いたそう。
内容には深く触れませんが、面白かったです。
福永さんの人柄が伝わってきました。
自己分析を深くしていて、「執着心のなさ」と「バランス感覚」が自分のいいところ、と分析しているそう。
家族、師匠、仕事仲間(騎手仲間、調教師などのホースマン、コーチ)に恵まれているのは、やはり人柄と思いました。
競馬本ってけっこう最後に「今後の競馬界に望むこと」がお決まりのようについてくるのですが、それがないのも福永さんの本らしいかな、と思いました。
今は、厩舎の開業を楽しみにしているようで、読んでいる方としても楽しみが増しました。(最後に記されていましたが、厩舎の場所が、師匠の北橋厩舎があった場所になるかもしれない、というのは驚きでした。)
クスッときたところとして、福永さんが20代の時に二週続けて勝てなかったとき、先輩の横山典騎手に「ここ二週、勝てないんですよね」とこぼしたところ、「なんだお前、毎週勝つようなジョッキーだったのか」と言われたそうです。
ここは、競馬ファンじゃないとわからないところでしょうが、いかにも横山典騎手らしい言い放ち方で、笑ってしまいました。
他にも、岩田騎手、川田騎手、四位元騎手(現調教師)などとのエピソードも競馬ファンとして楽しめました。
くせがなく読みやすい本です。
でも、本人も書いているとおり、その半生はとんでもなくドラマチック。
以下、福永騎手について書いた関連記事のリンクを貼っておきます。よければご覧ください。