瀾書店
なみの字がなみと入れても変換で出ない。潤に似ているが違うし門の中は東でもない。鰊(にしん)のつくりと同じか。結局コピペするしかない。
京急富岡駅から西のほうへ。歩道が分離してない車通りの多い狭い道。途中整骨院とセットの小さな書店もあった。
さらに先の、肉屋と同じ建物にある瀾書店は入口がすりガラスで中の様子はうかがえない。その分入るにはややハードルが高い。
すりガラスの左右の透明なガラスは行った時は半分ブラインドを下ろしていて、中は見えなくはない状態。細いゴシックの店名ロゴは独立系書店ぽさがある。
入って左右の壁に本棚。奥にレジカウンターがありその手前にも低い書棚。右手奥はちょっとしたスペースでテーブルがあった。
さて並んでいる本がなかなか選書がツウ、というか知らない本ばかり。それもこんな本あるんだ、面白そうというのが多い。
版元がマイナーそうなところのが多い印象。そういう本は丸善や紀伊國屋でも探せば実は置いてあるのかもしれないが、大量に並ぶ中では埋もれて見つけづらい。その点独立系書店だと売れ筋の新刊などはあまり置かない分、全体の割合の中で小さい版元の本の占める割合が高くなるのか目につきやすい。
低めの棚の上というわりと目に付く場所に置かれていた◯の辞典というシリーズがかなり気になった。版元は雷鳥社。知らんとこ。なんとなく北陸っぽいが杉並区にあるらしい。石とか数とか星とか菓なんてのもあって、装丁がまたそれぞれかなり凝っている。厚みはあるが大きさはコンパクトでお値段も本体1500円と普通の単行本より安いくらい。奥付を見ると10刷とかいってるのでかなり人気のあるシリーズらしい。知らなかった。和洋両方のさまざまな色を収録している色の辞典というのを購入。色の説明にイラストでそれぞれの色も分かるカラフルな本。フォントの辞典でもないかなと思ったがそれはないらしい。紋とか空とかも気になった。辞典だと好きなとこをぱらぱら見るので積読感がないのもいい。
とまぁそんな本との出会いがあるのがこの手の本屋さんのいいところ。会計するとオリジナルの青い栞もつけてくれた。オープンしたのが今年の7月らしくオープン告知のハガキもショップカードと合わせて貰って帰る。カードの使用も可。昔は手数料が引かれて実入りが減るためか現金のみという店が多かったが最近は各種ICカードやスマホ決済が使えるところも多い。開店が最近だから途中で導入というより最初から使えるということかもしれない。
営業時間は13時から20時、水木は休み(木の休みは第2第3)。ショップカードでは土日が11時〜17時となってるが変わったらしい。
ところで御書印を扱う書店は当初独立系がけっこうあって、地方の独立系書店を訪れるきっかけにもなっているが最近追加となる取扱書店は丸善系がほとんど。神奈川県内でも本と港なんてイベントをやるほどに独立系書店は増えているのに新しいところは御書印は扱ってない。行くきっかけになるわりに増えないのは導入コストが案外高いのだろうか。