ドイツの子育て-食生活-
★食生活
ドイツでは、いわずもがな、肉料理がメインだ。魚もあるが、一般のスーパーには限られた種類のものしか売っていないし、新鮮さという点からもあまり買いたい、食べたいとは思わない。
魚が簡単に手に入らないというのは、離乳食を作るうえでも不便だ。日本だったら、大人用に買った刺身の盛り合わせの白身の一切れをゆでてほぐせば、乳児用の一品になってしまうが、それができない。
シラスも離乳食の代名詞だが、それもない。
とはいえ、半分日本の血が入っている子として、魚の味・おいしさを小さいころから知ってほしい、と思うから、週末の青空市で、ちょっと値段の張るカレイやらヒラメやらを一切れ買っては、昆布だしで煮たりして子どもに与えた。
ちなみにサーモンはドイツでもおいしいものが食べられる。スーパーでも脂ののったいいかんじのが買えるから、魚が食べたい!と思ったときはこれでなんとかしのぐことができる。
あとは近所の高級食材店。日常的にそこで買い物はできないが、お刺身が食べたいと思ったらそこに行って、まぐろ、サーモン、ホタテなどを買う。
レストランで刺身盛り合わせなんかを頼もうものなら、一切れ1ユーロ以上してしまうから、食べた気もしないのに、高いお金を払わねばならないことになる。だったら、普段の買い物としては高くつくが、その高級食材店で買ったほうが食べたときに満足感が得られるのだ。
※見出し上の写真は、ちょっといいレストランで食べた刺身盛り合わせ。9つ盛りって書いてあったからもうちょっと種類が多いかと期待したけど3種だった。切り身は厚めだが、これで12ユーロ(1500円くらい)。ハマチはうれしかったけど、ちょっと物足らないかんじが残る。
主食は我が家では、パンかお米。ドイツ人の夫はお米をそれほど食べないが、うちの子は離乳食時代からお米を食べることが多かったからか(お食い初めは10分粥)、「ライス」が好きである(呼び方は「ライス」)。
「夜ご飯何食べたい?」と聞くと、3歳くらいまではたいてい「ライス」と答えていた(最近はパスタも好き)。家だったらアンパンマンカレー、アンパンマンふりかけがあれば喜んでパクパクもぐもぐ。外食でもインドレストランやアジア系のレストランにいけばとりあえずライスを食べてくれるから、助かる。
その一方、ドイツ人の血も流れているのね、と実感する瞬間は、パンにサラミをのせておいしそうに食べているときだ。ソーセージやハムなども好き。こちらの肉加工品はどうしても味が濃い(しょっぱい)から、なるべくあげたくないのだが、ドイツに生活している以上避けられないから、あきらめている。
さて、日本では食事は一日3回、途中3時のおやつをいれるかどうか、というのが日常の食事の回数だと思う。
しかし、ドイツでは、もちろん朝昼晩の3回が基本なのだが、それ以外にもおなかがすくとちょこちょこ食べる。でも、私にはそれがだらだら食べているように見えて、あまり好きではない。食事は決まった時間にきちんと食べたいし、そういう食生活を子どもにも身につけさせたい、と思っている。が、、、これが結構難しい。
子どもは小さい頃は一度にたくさん食べられないため、食事の回数が多いものだ。
私の子は1歳半から保育園に行っているが、
①簡単な朝ごはんを食べて9時に保育園に行くと、
②11時半にお昼ご飯、その後昼寝、
③2時くらいに持参したおやつ(中身はフルーツや簡単なサンドウィッチ、ヨーグルトドリンクなどなんでもよいが、お菓子は禁止)、
4時にピックアップしてからまた
④4時過ぎに家で簡単なおやつ、
⑤夕食、という回数の多さ。
まあ、3歳くらいまではそれでいいと思っていた。でも、3歳を過ぎたころから、夕食をしっかり食べてもらうように、なるべく保育園後のおやつをなくそうと思った。
うまくいくときもあったが、成長期なのか食欲旺盛で、保育園後に大きなクロワッサンをぺろりと食べた後、夕食もしっかり食べたりするから、そうなるとダメとも言えず、結局、きちんと習慣づけられないでいる。どうも、子どもも一日5回というのが習慣になりつつあって、1回の食事でしっかり食べてくれない。毎回、とりあえず空腹が満たされればよい、というかんじで食べているようだ。うーん、、、、ドイツ的になってしまったこの習慣、もうなおせる気がしない、、、。
ちなみに私の夫(ドイツ人)もまさにそのタイプで、以前は夕食にどかんとした食事を用意していたが、こんなに食べられない、という。
と、思えば、夕食後、1-2時間後にはすぐにパンにサラミやらレバーペーストをぬって食べている。どうも、一度にたくさん食べることができないらしい。でも、寝る直前までそうだから、年齢とともに、どんどんお腹がでてきた。うちの子も中年になったらこんなお腹になっちゃうのかな、、、と思いながら、夫のお腹を眺めている、、、。