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余裕から生まれる豊かさ。

おはようございます。

毎日なかなか濃い一日で、あっという間に終わりますが、4月はまだ半ばかという日々を過ごしております。

こうなると休みの日が貴重で、どう充実させようかという気持ちになってきます。

その気持ちが高まって、すでに年間で「確実にここは休む」という日を決めました。

まだ休みを取れる日は残っておりますので、さらに増えるのかとワクワク(働きたくないわけではありません)。

休みを決めてしまえば、あとは逆算して仕事をしていけばいいわけで、業務効率を高めようという気も起きてきます。

イレギュラー対応を求められる場面ももちろんありますが、そこはできるだけ他の方の助けを借りられるように、人間関係を作っていきます。


「教育現場はブラックだ」とよく言われます。

たしかに、人を相手にする仕事ですし、まだ判断能力も高くない人間が相手ですから、その対応に追われがちです。

そうすると自然と一日中働いている、休みをほとんど取れていない、という状況になってくるのも理解できます。

そんな状況が続けば、多くの人が肉体的にも精神的にも苦しくなってくることでしょう。

この点において、教育現場はブラックです。

脳は「農」であり、毎日水をあげる必要がありますから。加えて、農作物とは違い、よく動きますから、対応のバリエーションも増えます。


ある程度こういう部分があることは仕方ない職業だということは理解しておいた方が良いと思います。

一方で、「人間関係」をダイレクトに扱う職業でもありますので、関わる人々に余裕がないとうまくいかないこともまた事実です。

私の言葉で言えば、「分け与えるエネルギーがある状態」ということになります。

「お金に色はない」と言われることがありますが、元々色のないエネルギーがあり、それを、お金であれば何に使うか、エネルギーであれば何の活動に転換するか、というイメージで人の活動を考えています。

そういう意味で、「体は資本」と言ったのはうまいなと思います。まずは活動の元となる体力に転換しなければ始まらないということでしょう。

そのために、しっかり休むことが大切になります。これで体力的に余裕ができます。

精神的にはどうかということですが、これは「休みに意識を向けられるか」ということとも関わってきます。

私はよくやってしまっていたのですが、「休めばいいものを、わざわざ飲みに出てしまう」ということです。

これはその状況において適切な転換をミスっているということで、休みがなくなり、余裕のなさにつながっていっていました。

これを考えると、エネルギーの転換先をコントロールできることが大切になってきます。

この点では、近年流行っているマインドフルネスや瞑想は役に立ちます。

子どもは転換先が暴走しやすいですから、ある意味教育とは、これを適切にコントロールするスキルを身につけさせるということかもしれません。
「集中しましょう」「注意しましょう」と四六時中言っていますから。

大人でも、瞑想を長時間続けられないという人は多いです。
だからこの話は子供に限った話でもないのかもしれません。


「静かにしていればそれが良い」という話ではなく、メリハリをつけて、その時々の自分の必要に応じてエネルギーをコントロールできると生きやすくなるだろうという話です。

世の中の「一流」と呼ばれる人たちはこのスキルが高い人たちですね。

「それができれば苦労しない」と言われそうですが、できないのには個々に理由が違いますので、ここでは割愛。人それぞれ、自分にとっての深い問題を抱えています。


これまで話してきたことを教員に当てはめて見てみますと、やはりこのエネルギーを使うバランスが崩れていると感じることがあります。

シンプルに言えば「働きすぎ」なのですが、構造的にそうなってしまうこともあれば、ご本人の抱えているものが原因となっていることもあります。

たとえば、「手がかかる」こと自体を楽しんでしまう方。楽しくないとしても、「自分がいないといけない」と思ってしまい、なかなか離れられない方など。

子どもは学校だけで生活しているわけではなく、我々と同じように別の環境でも生活しています。
だからそちらにある時間は任せてしまえばいいのですが、なかなかそこに離さない、離れられないのですね。

こう言うと、その方々にとっては、私は冷たく感じられるでしょう。

ですが、私にとっては、子どものエネルギーを一手に集めて、他のものや人と関わる機会を奪っているようにも感じられることがあります。

なにも学校だけが学びの場ではありませんから、任せられるところは任せることを教員側もしていけるようになっていく方が全体にとっても良いと思います。

また一方で、保護者が多忙という現代社会の特徴もあります。

ですから、教員の休みの話から始まりましたが、社会全体の問題でもあります。

逆に考えれば社会全体が発展する機会でもありますから、難しい問題ですが、全体で取り組んでいけると良いと思っています。


今日もお読み頂きありがとうございました。
皆様にとっても良い1日になりますように。

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