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学びの大切さ:若い頃に何を身につけるべきか?

少し大げさなタイトルを付けましたが、実のところ、私自身も「若い頃に何を学ぶべきか?」についての明確な答えを持っているわけではありません。ただ、自分の経験を振り返る中で一つ確信していることがあります。それは、若い頃に全力で学び、体得した技術や知識は一生の財産になる、ということです。

今回のnoteでは、私自身が高校時代から大学にかけて学んできたことを振り返りつつ、若い世代へのメッセージをお届けします。


英語が苦手で、数学と物理に夢中だった高校時代

高校時代の私は典型的な理系少女でした。当時の物理クラスには女子が40人中わずか5人。その中でも、いわゆるオシャレとは無縁の、いわゆる「ダサい」女子の一人でした。

数学と物理が得意だった私にとって、英語は最大の苦手科目。「なんで日本人が英語を勉強しなきゃいけないの?」と不満を抱えていました。ところが、今ではネパールで英語を使って日常生活を送っています。若い頃の私が聞いたら、驚いて目を丸くしたことでしょう。

高校で学んだ数学は、それまでとは違う新しい世界への扉でした。特にフィボナッチ数列の美しさに初めて感動した瞬間を今でも覚えています。それを機に数学の魅力にのめり込み、「大学への数学」という雑誌を友人と解き合うのが私の青春でした。

宇宙への憧れから無線工学を選んだ理由

高校時代に数学や物理への興味が深まる中、私はアインシュタインの相対性理論や量子力学に触れ、「宇宙に関わる仕事がしたい」と強く思うようになりました。特に人工衛星に心惹かれ、「人工衛星を支える無線通信を学ぼう」と大学で無線工学を選びました。

無線通信の基礎には正弦波のような美しい波形があります。私はその美しさに魅了され、デジタル技術が進む中であえてアナログ無線を選んだ変わり者でした。でもその選択が、今の仕事につながっているのです。

学びに没頭する喜びと苦労

無線工学の世界に足を踏み入れてから、私は公式や波形、オシロスコープに夢中になりました。好きなことを追いかけていると、努力は苦ではなく、むしろ楽しみに変わるものです。

もちろん、苦労もありました。特に電磁気学やトランジスタの原理を理解するには時間がかかりました。しかし、一度理解した基礎は今でもしっかり覚えています。例えば、電磁波の広がり方やトランジスタの動作原理といった基本を押さえていれば、それを応用してさらに新しい技術にも対応できるのです。

若さの特権を活かして学びを深めよう

若い頃に学び、身につけた知識や技術は、人生の中で大きな力になります。それは私自身の経験から確信しています。もちろん、40代でも新しいスキルを習得することはできます。私も英会話を学び直しました。でも、20代の頃のように「ただ好きだから」という理由だけで没頭できるかと言われると、少し難しい部分もあります。

だからこそ、若い世代の皆さんには、「好きなことに全力で取り組む」ことをぜひやってほしいのです。それが将来、予想もしない形で役立つ瞬間が必ず訪れるはずです。好きなことに没頭できる若さの特権を、存分に活かしてください。

まとめ

  • 若い頃に学んだ知識や技術は一生の財産
    好きなことに全力で取り組んだ経験や基礎知識は、将来の仕事や生活に役立つ重要な土台となります。

  • 好きなことへの没頭が成長を加速させる
    努力ではなく楽しみとして学びに向き合うことで、深い理解と持続的な成果が得られます。

  • 若さの特権を活かして挑戦を楽しもう
    記憶力や柔軟な発想力といった若さならではの力を活かし、好きなことや新しいことに積極的に挑戦しましょう。

#学問への愛を語ろう #物理がすき


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