物語30

日本の住宅の価値観

住宅の価値が下がっていく現象すごく不思議に思うことがある日本では買った瞬間から住宅の価値が下がっていくのであるヨーロッパでは、古い住宅は高いものとしての認識があると思うだが日本ではそれは全くない原因はわからないが、明治維新以降の日本が海外の文化を取り入れ発展してきたからなのだと思う戦後の日本でもスクラップアンドビルドを繰り返して日本は成り上がってきた


そんな中、不思議な感覚もある

日本人が外国人に「ワビ・サビ」を説明しようとしたときにどうしてもうまく伝わらないが、aging(時間軸のようなもの)という概念を入れてあげると説明できるのではないかというような論文を読んだ。

確かに、日本では時間経過によって変化してきたものを「美」としてきた文化が存在していたのだ。それは欧州にも形は違えど存在する文化である。では、なぜ日本人は時間経過によって美しく変化した住宅にあまり関心がなく価値を見出さないのだろうか。

ぼくなりの一つの意見なのだが、建築の材質の問題なのではないかと思う。日本のハウスメーカーが建てる家には時間経過によってさびていくような素材は使わないし、建築家の人が作った住宅に住んでいる人はあまりいない。

そんな中で僕たちの世代の住宅をつくる建築家は考えないといけないのは、昭和・平成の時代ほど住宅は建てる必要がないしハウスメーカーの安価で品質の保証された住宅とどのように争っていくのかという点に対して技術や品質はもちろんだが、日本的美しさについてもう少し考える必要があるのだろうなと思う。

色々な考え方があると思うがどのような時代になっても物を作り続け試行し続けていこう。

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