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科学に興味を持ってもらうには?

テクノロジーは常に変化している。
近年では生成AIの進展により、何が本物で何が嘘かといった物事の境界が曖昧になりつつある。
私たちは、このような目まぐるしい社会を生き抜く必要がある。
そのためには、様々な知識を身につけ自分自身で考える力を養う必要があるだろう。

さて、将来の日本を背負う高校生までの子どもたちは、この「自分自身で考える力」を身につけているのだろうか。答えはわからない。
この力を身につける1つの方法として、科学に興味を持ってもらうことが大事であると考える。

多くの人にとって科学と聞くと学校で習った理科を連想すると思う。しかしこれは科学の一部分でしかない。
世の中には人文科学や社会科学といった、自然科学以外の科学があるのだ。

どの科学においても、今ある様々な問題を解決するために、幅広い知識を身につけ、試行錯誤しながら理論を発展させて前に進んでいく。
どんなに小さな問題だとしても、同様に試行錯誤すれば、来る困難を乗り越える糧になる。
その訓練として、若いうちに科学に興味を持ち実践することが大事である。

ここまで科学の必要性を論じてきた。
ではどのようなきっかけがあると科学に興味を持ってもらえるのか。これが科学教育において喫緊の課題であり永遠のテーマだと思う。

その1つの答えとして、「科学が身近にあるかどうか」がある。
科学のスタートは問題・課題・疑問の発見である。
なぜ?どうして?という疑問を思いつくのは訓練しないと意外と難しい。
が、世の中は不思議で満ちている。
私が初めて不思議を体験したのはブラックホールについてだった。本当に真っ暗な星があるの?そのような疑問を図鑑を読みながら思った。
そのような不思議に触れるきっかけがあること、またその不思議に対して何らかの答えを提供できる人と話すきっかけがあること。これらが「科学が身近にあること」の一つの例だと考える。

私は過去に、自然科学に興味関心の強い高校生以下の子どもたち向けのイベント運営をオンラインやオフライン問わず行ってきた。
だが、まだそのような不思議にであい、不思議の答えに触れるきっかけを手に入れられていない子どもたちへ何かできることを考えていきたい。

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