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病気なったけど実(み)になった私の精神療法

精神科の治療には3本柱があると主治医から聞きました。
(順番は関係なくなんとなくで受け取ってください。)

  1. 薬物治療

  2. 精神療法

  3. 環境調整・休養

今回は、私の精神療法について書きます。
さわりといった感じで、具体的なことについてはまた今度書いていきます。

私は、今の状態を十全に活かす”支持的精神療法”でなく
「自分自身のパーソナリティや考え方、価値観への変化や成長といったものをチャンレンジしていく精神療法」
を行っています。
その精神療法の詳細名は専門家でないのでわかりません。

端的にいうと、とてもしんどいです。
なぜなら、向き合いたくない“こと“向き合いたくない“自分“向き合わないといけないからです。
そして時間がかかる。
ただし、成果は大きかった。
ここまでやってきた結果、とてもよい!
その一番の理由は、根っこから治療している感覚のため、その場しのぎにならず抜本的に状態がよくなっていくからだ。
とても実りが多く乗り越えた時、成長した時の快感はなんとも言えず、そして自分を信頼できるようになっていく。
簡単にいうと、自己肯定感を体得していくような感じ。
上げ出したらキリないくらいの成果物が自分のものとして身についた。
とてもしんどかったし長かったけど、やってきて本当によかったと思える世界の見え方、捉え方、人間像への理解にも繋がった。
わかりやすく言うと、あっ見つけた!って新しい発見や気づきの日々だから実りが多いと表現しました。

実際は、その人の病気の特性や種類によっては難しい療法なんだと思う。
私の治療の初めの方もどちらかというと支持的精神療法だったのかなと思う。
「今の状態、病状でできることをやれるように工夫をしていく」といった感じ。
妄想や幻覚が強かったからではないかと思う。
でもきちんとお薬を飲むようになり、症状の扱い方が少しずつ慣れてきたくらいからだろうか、内省の方にフォーカスして治療し始めてくれていたように感じる。
実情は治療者でないとわからないので、お許しを。

話は戻るけど、変化や成長をするにはチャレンジし続けることが必要で勇気がいる。
流れは①〜⑤を繰り返しトライアンドエラーしていく感じ
①内省する(困りごとにぶつかる)
 ↓
②自己のパーソナリティを知る(ここしんどい時ある)
 ↓
③現時点の考え方、価値観の内省(内観し振り返る)
 ↓
新しいものまたは置き換えられる
考え方、価値観を考え直し、選択肢を模索する
 ↓
⑤自身で選択した考え方、価値観を試してみる
(チャレンジ)
 ↓
そして①に戻り、納得いくまで繰り返していく

【心の中の解説 開始】
①の時点で苦しい、そして次に②は目を背けたくなること多し。
そんな苦しく辛い状況下で③を考えるのもしんどい。
感情も伴っているから整理も大変で、とても苦しく辛くなるので、私は成長痛と呼んでいます。
④になってくると少し希望が見えてくる。
⑤では勇気がいるし失敗の恐れから不安にもなる。
1度でうまくいくわけではないけれど、内省の深さと広さがあると選択肢もたくさん見えてくるため、⑤のチャレンジの時には軌道修正しやすい選択肢が多くなる。
【心の中の解説 終了】

こんな感じでいつもトライアンドエラーをし続け、飽くなきチャレンジをすることができたのには理由があります。
私の支援者はチャレンジして失敗してもいい安心した環境を作ってくれていた。

そして何より・・・
チャレンジすることをいつやめても良いということ
大切にしてくれていた。

チャレンジしたいと思った時に、病状や環境によっては「もうちょっと後でね」だったけど、「諦めなさい」とか「無理だ」なんてことは一切言わなかったしこちらに感じさせる空気も支援者は出さなかった。

大切なのは、チャレンジしてもいいけど途中で「やーめた!」ができるように、支援者や周りの人が居てくれていたことが、とてもチャレンジしやすい環境だったこと。
私自身もそういう環境を作れる人でありたいと考えながらいるが、支援職の方にはぜひ「チャレンジしてもいい。ただ途中でリタイアしてもいい。」を前提に支援してほしいと願っています。

パーソナリティの変化や成長(成熟さ)を積極的にしていくのは根気のいる作業ではあるが、私のようなタイプの人には向いているのではと考えられるので書いておきます。
私のタイプはというと、もともと物事など”考えること”が好きだった。
他には、内省することが多く・諦めが悪く・チャレンジ精神が旺盛。
どれか一つあれば大丈夫だと思う。

なぜならチャレンジしても、途中で諦めてもいいしやめてもいいからだ。

具体的な内省や内面的な成長やチャレンジについては、追々書いていけたらと思います。

さいごに・・・
振り返ると内面的な成長のためのチャレンジだけにとどまらなかった私を、支援してくれていたみんなは「ヒヤヒヤ」だっただろうなと思う。
大丈夫かなと心配させたり、気にかけさせることが多かっただろうなと思う。
今ならニヤッと笑って「ごめんちゃい」って支援者に言える(笑)
でも共に伴走してくれたみんなもきっと希望の景色を一緒に味わえたんではないだろうかと、ふと思いを馳せてほっこりします。
チームべるお君の皆様ありがとう!

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