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Design Column _ デザインコラム

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#デザイン組織

これからリーダーになるデザイナーへ

そもそも多くのデザイナーはリーダーに不向きまず、前提知識として自己認知してもらいたいのは、あなたがリーダーに不向きかもしれないということです。 デザイナーやエンジニアなどの専門職は、往々にしてリーダーとして必要不可欠な対人関係構築の力が弱い傾向にあります。 なぜなら、専門性の高い人はメンバーとの関係や組織としての成果よりむしろ、デザインなどの得意領域の研鑽を志向しがちだからです。 デザイナーは自分の専門性を武器にキャリアを築いていきます。 そして、それによって評価され、そ

心がけておきたい、デザインの仕事と人格の関係

デザインの仕事で生き抜くためには、人格なんか変えてやる。40代、氷河期世代の私はそう思ってきました。 自信なくボソボソ話すから信頼されない。それを変えてきた若手時代。 冷静だけど淡々としていて面白くない。それを調整してきた中堅時代。 偉そうで皆に物を言わせない。そうならないように踏ん張る今の時代。 今回のテーマは、デザイナーの人格。成果のために人格を見つめてきた記録です。人格と言うとちょっと大げさですが、言ってみればキャラクター。仕事のキャラクターを調整しても、本来の

デザインと、価格と、キャリアの話

「デザイナー35歳定年説」というものがありました。 35歳になったらデザインをやめて別の仕事をするという話です。若い自分は恐ろしげに感じましたし、逆に「一生、手を動かしてものづくりをするんだ」と奮起したものでした。 似た話は今でも続いているらしく、業界の都市伝説としてひたひたと続いているようです。30代になったらライフステージや体力面から難しくなったり、感覚が市場と合わなくなる人が出てくるのは漠然とイメージできる。30代になったら、ディレクターやプロデューサーと言った川上