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風韻

お使いを二つ済まして
少し時間が残ったので
文を 静かに書ける所へ🌸

前世からの同志、魂の友とも言える方へ。

仔鹿さん(仮名)とは出会って一年程。
穏やかで優しい微笑みと
もの柔らかな仕草や語りに、すぐに心開いた私。
一緒に過ごす内に、驚く程物事へ向き合う姿勢や心持ちに通じるところが有り
多くを語らなくても人の理解不能な話題まで分かち合い
共有する事の出来る間柄になりました。

同じ御奉仕の日は朝から嬉しくて、心から安心して一日を過ごす事が出来ました。

今年の春、まだ行った事無いんですとおっしゃった龍鎮神社へご案内した日
これまでの人生の越し方をぽつぽつと語り合うと
もう、生き別れの双子か(外見は似ても似つかないけれど)と思う程
似たような越し方をしていたのでした。

嫁いだ家は同じく旧家でしかも私は旧村の同居嫁。

婚家の歴史は古く、人格者の先祖も居ればそうでない人も居る。
時代を重ね様々な因縁を背負っている。
なんやかや言って子孫は大事なのか、嫁に全て被さって来る次第…

仔鹿さんも私も命に関わる大病をしていました。
私は大病を2回、仔鹿さんは慢性疾患だが一度死にかけて。

子供は2人とも、男の子が2人。
もうなんだか笑いを通り越してしまいました。



一体私達は、幾つの前世と幾つの時代を共にして来たのだろう。
人生の折り返しを過ぎた今、再び出会えたのはどうしてなのだろう。
何故今なのか。
これからその理由を知る事が出来るのだろうか。


仔鹿さんは離婚をし、時を経て今、真のパートナーを見つけられた。
私も偶然にも、幼い頃の意識に有ったソウルメイトらしい人物を見つけました。

今世では見つけられただけで満足で、何かアクションを起こす事は有りません。
来世ではもう少し早く会いたいなと独りごちるだけ。
もしかすると、生まれ変わる度にそう思う事を繰り返している魂なのかもしれません。


歳は私の方が上だけれど、どうも仔鹿さんの方が先輩ぽい感じ笑


今、楽しくて仕方がないのです。
こんな事が有るから、歳をとるのが楽しいんです。

数十年経って回収される散りばめられた小さなピースたち。
時に胸が、魂が震える程の驚きと腑に落ちる安堵感。

こんな事を繰り返し、いつか何処か、真のふる里に帰って行くのでしょう。
随分遠回りをしたけれど、辿り着いた魂の故郷。
こんなに近くに有ったのに。本当に遅くなってしまったけれど
これが今生の私のタイミングだったと
小さく納得しながら、ホットカフェオレを片手に帰路につくのでした。

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