何も似合わない日
何を着てもしっくりこない日、というのがある。
普段は気にせず着ているものでも、「太って見える」「似合ってない」「上下の組み合わせがなんか変」「合わせる靴がない」とかで、脱いでは着てを繰り返し、出かける前に疲れ切ってしまう。
前の日に組み合わせを決めていても、当日着てこうなることがあるから厄介だ。
こうなってしまう背景には、そもそも体型に対するコンプレックスがあるとは思う。
でもそれだけでもなくて、何かを決めるエネルギーの欠如も大きい気がする。
あるものの中から自由に選んでいいのだから、好きなように決めればいいのに、それができない。
「これを着てる私、最高」までポジティブになれなくても、「悪くないか」「気温に対応できてるからいいや」とか、自分なりの基準を持てれば大丈夫なのに、どうしてもできない日がある。
服を選ぶという小さな話だけど、直感力が薄れていたり、自分の軸がわからなくなっている証拠でもあるのかな、なんて、帰宅して出しっぱなしになっている服たちを見ながら、ふと思ったりした。