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奈良選手と夢のような時間
2024年10月23日
アビスパ福岡公式よりこんな発表が。
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こ、これはいったい…!?
応募〜返信まで
奈良選手発案によるルートプロジェクトが発表されました。これを見た瞬間、
「え!?スクールに来てほしい!!」
と思い、応募するための文章を考えました。
なんとか奈良選手の目に留まってほしいと思い、1週間くらい文章を考えに考えて送信しました。
返信来るかなーと期待して待っていましたがすぐには来ず。
しばらく日が経つとアビスパ福岡からメールが。
内容は、
「応募多数のため返信に時間がかかっている」
「叶えられないものもある。」
というもの。
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やはり人気だよなー。そりゃそう。
奈良ちゃんに一緒にやりたいことなんて、皆あるでしょうよ。
少し諦めの気持ちも出ましたがそれから数日後。
奈良選手から「実現したい」というお返事が。
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ここから僕と奈良選手によるドキドキのコラボが幕を開けたのです。
打ち合わせ
まずはメールでのやり取り。
奈良選手はプロジェクト用のアドレスを使用して、私と直接メールにてやり取りをしました。
その時点で緊張…。だって直接ですよ?
なんか昔、好きな人にメールを送るあのドキドキを思い出しましたね。センターに問い合わせたりRe:が増えたりしてね。
んなことはどうでもよくて。
このメールのやり取りでざっくりした内容とプロジェクト開催日時等を決定。そして改めてzoomでの打ち合わせすることが決まりました。
その後、約束してた日に奈良選手と広報の方(コアサポなら知ってる方ですが、名前は伏せておきます)と私で打ち合わせを実施。
そこで改めて内容等を決めたり、奈良選手からのご提案を受けたりしました。
zoomで奈良選手とお話なんて、サポーターの方なら羨ましいと思うでしょう?
もうね、正直緊張で覚えてないです。
そのシチュエーションを楽しむ余裕なんてなかったですね。笑
「絶対このプロジェクト、成功させなきゃ…。」という想いが緊張感をより大きくしました。
事前準備
今回のルートプロジェクトの内容は、「私のスクール生と交流してほしい」というもの。
しかし以下の点をふまえる必要がありました。
・奈良選手は怪我のためボールは蹴れない
・リハビリは順調で体を動かすことはできる
・奈良選手は喋るのは得意ではない
つまりスクールに来てボールを蹴るのは難しい。
かと言って講演をするかとなっても、小学生相手に喋り続けるのはトークショーより難しそう。
ということで主にレクリエーションをすることにしました。内容は私の方で考え、それを奈良選手に伝えました。
あとは必要なものを買ったり準備したり。
レクリエーションが上手くいくかドキドキこそしましたが、レクの内容を考えるのはそこまで悩まなかったです。多分私が幼稚園の先生をやっているからかな。先生やっていて良かったな、と思いましたね。
まとめると、私がレクリエーションを考えるのと会場の設定を。奈良選手が最初と締めの挨拶を考えました。
また、奈良選手からプレゼントを用意することも提案してもらいました。奈良選手とスタッフの方が私の知らないところで色々と準備をしてくださいました。ありがたい話です。
そして当日へ。
当日レポート
当日何をしたか、レポートしますね。
まず始まるまで緊張でソワソワしました。
続々と会場に来る子ども達。
時間になりスタッフさんと奈良選手が来場。
慌てまくる私。
正直誰かバイト雇えば良かった。
アビサポの方とか募ったら絶対誰か来てくれましたよね。次回の反省。
しかし、もうスクール生は僕のことなんて見てないし気にしてないです。
子ども達と保護者様は奈良選手が来場した際には歓声、拍手、キラキラした目でお迎えしておりました。
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さてさて。
プロジェクトスタートです。
奈良選手から自己紹介をしてもらって、レクリエーションスタートです。
レクリエーション① ◯×クイズ
私が事前に考えた◯×クイズを子ども達に出題し、奈良選手に答えを言ってもらうという内容。
まずはここで奈良選手のことを知ってもらいます。
ちなみにクイズ内容は…
1.奈良選手の背番号は3である。
2.奈良選手の出身は福岡である。
3.奈良選手は田中コーチと同い年である。
4.奈良選手はアビスパ以外でも優勝したことがある。
5.奈良選手はDFですが、実はGKもしたことがある。
さぁ。◯か×かでお答えください。
サポーターの皆さんなら分かりますね。
答えは2が×で、1.3.4.5は◯です。
ちなみに。
1問目について
奈良選手の背番号は3ですが、加入1年目は39でした。その時のグッズ(アクスタ)を会場に置いていたのでそれに惑わされる子どももいた…とか。
2問目について
出身は北海道北見市ですね。札幌ユースでした。
3問目について
奈良選手も僕も1993年生まれです。
いぇーい同い年だぜーい。ちなみに1993年に1番売れたシングルはCHAGE&ASKAのYAH YAH YAHだったはず。
4問目について
川崎フロンターレ時代にリーグ優勝などいくつもタイトルを獲っています。知らない子もいて「すげぇ…」ってなってました。
5問目について
YouTubeとかで調べると出てきますが、川崎時代の試合にて、交代枠を使い切った関係で急遽GKをしました。試合は敗れましたが、奈良選手自身は無失点。「どうせなら楽しもうと思ってやりました」と当時の心境も教えてくれました。これに関しては僕が知りたかったことなのでインタビューみたいに奈良選手に質問しちゃいました。職権濫用。
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レクリエーション② じゃんけんリレー
ルールは簡単。チーム戦です。1人ずつ奈良選手の所へ行き、じゃんけんをします。勝てばハイタッチして勝者ゾーンへ。負ければ後ろに並びなおします。全員が終わるまでの時間を競います。
競うって言っても正直勝ち負けはどうでも良かったです。絶対に全員が奈良選手とじゃんけん・ハイタッチで触れ合えるというのが醍醐味ですから。
お手本を見せるということで僕も奈良選手とハイタッチしました。これまた職権濫用。
奈良選手はじゃんけんに強いのか弱いのか。
その真相はぜひアビスパ福岡公式YouTubeをご覧ください。(記事の最後にリンク貼ってます🔗)
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レクリエーション③ 風船撃ち合い
タイトルがなんとも言えないのですが…。
うちわやスポンジスティックを使って相手陣地に風船をひたすら撃ち合うというもの。
片方のチームに奈良選手に入ってもらい、子ども達はローテーションで順番を回します。
各チーム、一回は奈良選手とチームになり、一回は奈良選手と戦うことになります。
僕としてはこれも勝ち負け云々より奈良選手と一緒にあれこれするのを楽しんでもらえればそれで良かったんですが、奈良選手が子ども達に「感動と勝ちにこだわろう」と言っていましたね。
さすがだな、と。
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終わったら奈良選手が子ども達にハイタッチしてくれていました。
タイムスケジュール通りに進めないといけない私はもう頭が回りませんでしたが、奈良選手のありがたい気遣いに救われました。
一応私も「〇〇チームの勝ち!」と言ってましたが、レクリエーションの最後ってわちゃわちゃなりがちじゃないですか。僕も最後は結果を言い忘れて締めようとしてたら奈良選手が「最後はどっちが勝ちました?」って。
どんな時も勝ちにこだわるキャプテンでした。
楽しみながらも本気でやってくれた奈良選手に尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。
一生ついていきたい、と思わず仕事のことを忘れ、サポーターとしての気持ちが出てきました。
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締めのお話・プレゼント渡し・お楽しみ時間
奈良選手から締めの言葉を言っていただきました。以下、奈良選手からの言葉の要約。
せっかくサッカーに出会ったのだから、ここにいる仲間を大事にしてほしい。
僕もアビスパでサッカー選手をしているけれども、福岡県にいるサッカーをしている子ども達は僕達にとって宝物なので、皆も純粋にサッカーを楽しんでほしい。
サッカー選手を目指す人も途中で辞めてしまう人もいるかもしれないけれど、今の仲間を大切にしてサッカーを楽しんでください。
アビスパの試合も観に来てほしいし、練習にも来てほしい。招待できるように頑張るから、それでアビスパもサッカーももっともっと好きになってほしいな、と思います。
今度は一緒にボールを蹴りましょう。
奈良選手の言葉一つ一つに重みがありました。
プロサッカー選手から「サッカーを楽しんで」と言ってもらえるとまた一段とやる気も出ます。
子ども達のことを宝物だと言ってもらえたのがとても嬉しかったです。
そして奈良選手から素敵なプレゼントが。
打ち合わせの際に「なにか特別な物があったらいいですよね」と言っていただいてました。そこで持ってきていただいたのが、実際に練習で使用していた公式球。さらにタオルも。
こうなると安定のじゃんけんですね。じゃんけん大会で勝ち抜いた子に公式球プレゼントしていただきました。(羨ましい)
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タオルのプレゼントはくじ引きで。
事前に子ども達には紙に名前を書いてもらってましたので、それでくじ引きを。当たった子は名前を呼んでもらえるというのも嬉しいはず。
いずれも目の前でサインを入れてもらえました。
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そしてそれだけではありません。
なんと全員にプレゼントを用意していただきました。バッグやノート、お菓子等が入っている豪華な詰め合わせ。こんな豪華なものもらっていいのか、という申し訳なさすら感じてしまいます。
詰め合わせたのはスタッフの方でしょうか。お忙しい中たくさんの方が携わってくださったことを思うと本当に感謝の気持ちしかありません。
そしてこのプレゼントは1人2個渡されました。
1個は自分用。もう1個はお友達やきょうだいなど、誰でもいいので配る用です。アビスパ福岡というチームがより多くの人に広まるように、と奈良選手が考えてくださったのです。
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後日、スクール生はきょうだいや学校の友人、イベントに来れなかったチームメイトに渡したことを教えてくれました。中には袋の中から取り分けて、バックをA君、ノートをB君、お菓子とマグネットとシールをC君にあげた子もいました。
アビスパの輪がどんどん広がってほしいものです。
最後はスクールのキャプテンからお礼の挨拶をして、サインなどのファンサービスもしていただき、無事に終了。
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ちなみに彼、めっちゃ上手いんで将来楽しみ。
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長年サポーターである私にとっては大きな出来事であり、夢のような時間でした。
反省点はありつつも、奈良選手とアビスパスタッフの方々にたくさん助けていただき、自分自身やれることはやり切ることができました。
帰ってから飲んだお酒は格別に美味しかったです。
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ツーショットを撮っていただきました。
※今回写真にはぼかしを入れさせてもらいました。事前にアビスパのSNSやYouTube、メディア等に掲載される可能性があることは伝えていましたのでそこら辺に載る分は問題ないのですが、そういえば「田中のnoteに載せる」とは伝えてなかったな、と。
なので念のためですね。子ども達の楽しんだり緊張したりの表情を伝えることができないですが、公式YouTubeを見てもらえたらと思います。
最後に
noteを読んでいただきありがとうございました。
少しは伝わったでしょうか。
僕が子ども達にサッカーを教えている1番の理由は「サッカーを好きでい続けてほしい」から。
いつかプレイヤーとしてサッカーを辞める日が決ても、サッカーは好きでいてほしい。
幸せなことに私達の街にはアビスパがあります。
地元にプロチームがあるのは決して当たり前ではありません。だから私は以前から幾度となく、子ども達にはアビスパの話をし続けてきました。
2021年には中村北斗さんと神山竜一さんをスクールにお呼びすることが出来ました。
そこから少しずつアビスパ福岡を身近に感じられるような企画を実施しました。
子ども達から選手へ応援のお手紙を送ったり、自治体応援デーの宣伝をして行くよう促したり。
2024年3月にはスクールの練習ついでに公開練習にも誘って20名ほどで観に行きました。
そして今回の奈良選手のルートプロジェクト。
これは言ってしまえば私にとっての集大成。今までいっぱいアビスパ福岡を子ども達に伝えてきて、ついに奈良竜樹キャプテンが直々に来てくれるところまで達成できました。
実際に奈良選手と子ども達がわちゃわちゃしている姿を見ると幸せでしたし、サポーターになって19年。スタジアムで応援してた自分がこんなことをするようになったんだな、と私自身のことも色々と振り返って成長を実感することができました。
きっと今回参加した子ども達の心にはアビスパ福岡・奈良竜樹選手がいつも、いつまでも生きていくことでしょう。
イベント後、奈良選手とスタッフの方が何度も言ってくれました。
「これで終わりにはしたくない」
「また交流しましょう」
「次に繋げたいですね」
奈良選手のルートプロジェクトはアビスパを根付かせていくものです。そこに私も賛同したから今回応募しました。
せっかくのご縁、終わらせたくありません。
感謝の気持ちを胸に。
次また会う時に、子ども達はもっと心奪われることでしょう。何をするかはこれから決めていくことになるでしょうが、またきっと夢のような時間になりそうです。
みんながアビスパ福岡と奈良選手にハマっていくことを願っています。
私の人生、アビスパ福岡に何度も救われてきました。私にはサッカーしかないですが、アビスパに対する情熱だけは自信あります。
子ども達に夢と感動を
私はその理念を信じてますし、そこについていかせてほしいんです。
大好きなアビスパ福岡とこれからも共に。
今回実施してくださった奈良選手とアビスパ福のスタッフの皆様に感謝し、また今日から頑張っていきます。
ありがとうございました。
大川イレブン / ビリームSC
田中健翔(田中先生)
アビスパ福岡公式YouTubeに今回のイベントの様子が配信されております。ぜひご覧ください。
アビスパ福岡公式Xにてポストしていただきました。
奈良選手は2025年シーズンも契約更新しました。引き続きアビスパの選手として戦ってくださいます。
ルートプロジェクト応募は上のリンクから。応募多数らしいですが、チャンスはあるかもしれませんよ。
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