僕に大きなヒントを与えてくれた本
この本を読んで、道徳はすべての面において重要な要素であり、成功する秘訣だと学んだ。
今日私が感想を書く本は今年の大河ドラマの主役、渋沢栄一が記した「論語と算盤」である。
皆さんは渋沢栄一をご存じだろうか。
最近では大河ドラマの主役だったり、新一万円札の肖像画で知っている人がいるのではないだろうか。
彼は明治時代の実業家であり、銀行を日本に作ったりして日本の近代化に大きく貢献した偉人である。
彼は江戸時代と明治時代という日本史の中で一つの大きな転換期を生き、成功を収めた。
彼は、そんな激動な時代を生きたため、本の中で彼が述べていた主張にはとても説得力が感じられた。
論語と算盤の書いてあることを一言でいうと「お金儲けにも、道徳が必要である。」ということだ。
なぜ渋沢がこのようなことを述べたのかを理解するにはこの時代の商業に対する考え方を理解する必要がある。
このころは商売は卑しく、お金にがっついてはならない、という考え方が一般的だったからだ。
明治時代の科学者、新渡戸稲造が著した「武士道」には次のようにある。
「武士道は経済とは正反対のもである」
これは当時の支配階級の武士の考え方を示したものである。
支配階級の武士が商売事は不浄であるという考え方があったため日本全体がその考え方が取り巻いた。
渋沢はこの考え方を論語を用いて商人たちに説いたのだ。
私はこの本を読んでいかに誠実であるかが重要なのかを学んだ。
これまで日本では、政治家の汚職や大企業の隠ぺいなど大きな問題が多くあった。
そしてそれらはみな没落していった。
この本を読むことで、私たちは誠実でい続けることができるのではないだろうか。
この本は、論語というとても偉大な教訓と商売を組み合わせて、得の重要性を説いた本であった。
なかにはこの本を読んで新しく学ぶことがない人がいるかもしれない。
しかしそんな人にとっても正しい倫理観の重要性について再発見できるはずだ。
私はこの本から多くのことを学んだ。
ぜひこの文章を読んでくれた人は、論語と算盤にも手を出してほしい。
社会人や学生にも今後の人生を生きるヒントを与えるはずだ。