![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127213430/rectangle_large_type_2_64d125f0e1c90549e99a0c1a6689cce5.png?width=1200)
【雑記】金沢の素敵なランチ#北陸のオススメ
現在、こんな企画を募集中です。
北陸地方(新潟県・富山県・石川県・福井県)のオススメスポット、お店、食べ物、飲み物などをご紹介いただき、お取り寄せしたり旅行へ行ったりすることで、応援しようという企画です。
どんなにうっっっすい情報でも歓迎です。北陸の思い出でも何でも語っちゃおうゼ。
というわけで、10年くらい前に一度きり訪れたひよこの思い出話です。
石川県&富山県を母子🐓🐤で旅行しました。
初めてのエリアなので定番コースを回ります。
金沢駅の鼓門に着いた途端に圧倒され、
21世紀美術館で芸術を知ったかぶり、(※現在休館中)
兼六園ではしゃぎ、(※1/4から開園してます)
ひがし茶屋町でもはしゃぐ。(※ここもやってます)
フォトジェニックな街並みに興奮しながらも、タイムスケジュールをガッチリ固め、あちこち見て回りました。ですが、魅力的な観光地をこれだけ回ったのにも関わらず、10年前の記憶で一番鮮明なのが、ランチの店です。
たしかあれは兼六園を朝から歩き、午後からはひがし茶屋町へ行こうという予定だったかと思います。
地のものや美味しいお料理は、泊まる旅館で食べられると思うので、お昼はぱっとラーメンみたいな気軽なものが良いよね、と兼六園をお散歩しながら相談。
ちょうど出たところにタクシーが止まっていました。
タクシーの運転手さんって穴場とか美味しいものを知っているよね、きっと。自分たちで探すのも時間かかるし、訊いてみよう! と即乗り込む。
「良く行かれるようなオススメのランチってあります?」と訊いてみました。
観光地のタクシーあるあるですが、初乗り料金が高いですよね。当時で860円くらいだった気がしてます。即1000円台。でも初乗り料金が高いタクシーはサービスも良いと思っています。金沢もご多分に漏れず。
その運転手さんはにこやかに対応をしてくれました。わざわざそのお店に今から2人が行って入れるかどうかまで電話をして確認してくれました。さらには、
「母子で旅行ですか。良いですね」
「あちらがひがし茶屋町ですよ。行かれました?」などと会話まで。
楽しく会話をしていましたが、橋を渡り、細い道を上り始めた頃、突如口数の減る母子。
![](https://assets.st-note.com/img/1704811367439-W8OpRbXBYH.png?width=1200)
後部座席で見つめ合う母子。この時二人は最大のミスに気づいたのです。
「良く行かれるようなオススメのランチってあります?」
そう。「普段運転手さんが行かれるような」「ラーメンみたいな気軽なもの」というニュアンスが伝わっていなかったのです。
「え、ええと」
と声をかけようとしたときには「着きましたよ」と先を越されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704811923165-C0bbG0mUMv.png?width=1200)
「あ、あのやっぱり」
と声をかけようとしたときにはタクシーは走り去りました。
とりあえず、目の前の階段を上がり、覗いてみる。
![](https://assets.st-note.com/img/1704812188734-yFSiBU6wIt.png)
何と入口の前に、和服を着た女性が立っているではないですか。我々の姿を見ると、にこやかにお辞儀をし、中へと促します。
もったいぶらずに紹介いたしましょう。公式HPはこちら。
公式HPによれば、昭和30年代に建てられた金沢の名士の旧邸宅を改修して作られたお店。日本庭園は、作庭家 重森三玲氏によるものだそうです。敷地は500坪。
![](https://assets.st-note.com/img/1704813460097-MjSkz63NqI.png)
建物の中はさらに立派でした。ラーメンを食べるつもりで来た母子は、豪邸に忍び込んだ泥棒のように、へっぴり腰で周囲にビクつきながら和服の女性の後をついて行きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704813579539-jKRDmKYP2Z.png?width=1200)
通されたのは、向こうに金沢の街を一望できるカウンター席でした。絶景です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704813904682-OqFW1BReS2.png?width=1200)
メニューが届きました。小さな声でひそひそ話す母子。ここまで来て一番安いのを選ぶのも気が引ける。といっても、ラーメンの予算で来ているのだから……と松花堂を選択しました。
料理は言わずもがな。目にも舌にも美味しい、幸せな時間です。
何より印象的だったのが、カウンター越しにオススメされたお漬物でした。直径50㎝はあろうかという九谷焼の大皿に、何種類ものお漬物が美しく飾られていました。着物の女性が微笑み、「お好きな物をお取り分けいたします」と。全部食べてみたいという食い意地を抑え、4,5種類を選択。素材の味を活かした上品なお漬物でした。
今でも母子で金沢の話をすると、あの時の野沢菜漬けが美味しかったという話になるのでした。次に行くときは、ちゃんとお財布を膨らませて行きたいものです。
なお、当時はお店の名前を把握するような余裕はありませんでした。今回記事を書くにあたって、記憶をもとに検索しております。通った道筋とこののれんの雰囲気、店内の様子的にこの店だと思っていますが、2017年6月オープンとあるのがひっかかります。旅行したの、もっと前な気がするんだけどなぁ。
いいなと思ったら応援しよう!
![ひよこ初心者](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146111618/profile_a30d9dfc59b546c3773189a8d78e14a8.png?width=600&crop=1:1,smart)