短歌39「五位鷺」
ゴイサギの羽持ってきて夏だと言う子は賢し軽いスカート
カラコンの男性店員目が眩し乾いた星を拾って帰る
詩書けども上手くならない歌もなお 外に行かねばと引きこもる
天使呼ぶ折の祈りの本があり開いてみてもうさぎしか出ず
躁鬱を仲間にしたことはなくて良くてもカビたレンズの色あい
切り抜いた宝石達も君の言葉も全て消えて砂地にひとり
ロジカルな嵐来たりて旅人の衣服を奪うストップモーション
車にリセットかける夫 隣の音 皆動いててあたしのペン先
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?